同性婚や選択的夫婦別姓は「わが国の家族のあり方の根幹に関わる問題であり、極めて慎重な検討を要する」(岸田文雄)・・・「家族のあり方」に口を出すのは憲法違反(「個人の尊厳」)じゃないのか!!
国会では、軍事費増税や子育て支援にスポットが当たっている中、多様性社会の核とも言える「選択的夫婦別姓」「同性婚」についてはほとんど話題になっていない。ところが、ヘタレ総理は国会でこんな発言してるんだね。たとえば、「同性婚」。
「わが国の家族のあり方の根幹に関わる問題であり、極めて慎重な検討を要する」
「わが国の家族のあり方」って自民党は一貫して口にするんだが、それって自民党の描く「家族像」の押し付けだろう。どんな「家族」を理想とするかは、個人の自由だ。
これは「選択的夫婦別姓」にも言えることで、反対派はよく「家族の一体感を損なう」って口にする。でも、夫婦同姓だから家族の一体感があるなんて科学的根拠はどこにもない。こういう考え方って母子家庭や父子家庭への偏見にもつながっていると思う。
そもそも、「選択的夫婦別姓」にしろ「同性婚」にしろ、すべての国民に強制されるものではない。好きなひとはどうぞ、って言ってるだけで、誰に迷惑かけるものではないんだね。それをヒステリックに拒否するのって、それこそ人権侵害じゃないのかねえ。
ペテン師・シンゾーもよく口にしていた「わが国の家族のあり方」ってのは、つきつめると戦前の「家父長制」ってことなのだ。それはとりもなおさず、統一教会(現世界平和統一家庭連合)の目指す「家族観」とも繋がっている。地方議会に提出されている「家庭教育支援法案」の世界そのものなんだね。
自民党と統一教会の「家族観」は見事に通底していることを、けっして忘れてはいけない。
・首相、同性婚制度に「極めて慎重な検討を要する」と否定的 選択的夫婦別姓にも慎重 代表質問で答弁
岸田首相「同性婚制度の導入については我が国の家族の在り方の根幹にかかわる問題であり、極めて慎重な検討を要する」
— 明日の自由を守る若手弁護士の会/あすわか (@asuno_jiyuu) January 26, 2023
自民党政権は、同性婚の法制化を拒み続けています。だれがどんな形の家族を作るかは自由です。「あるべき家族」観の押しつけはその自由を押しつぶします。https://t.co/EthFiSat0H
最後に、一水会の鈴木邦男氏が亡くなった。くろねことは政治思想的には対極にいたひとだが、右翼の論客として共感するところも多々あった。その存在の大きさは、亡くなったますます感じていくことだろう。合掌。
鈴木邦男さんが亡くなった。11年前、私の「転落の記」を読んで連絡を下さり、それが縁で共著「誰がタブーを作るのか」を出させて頂いた。信念に基づいた発言と、意見が違えど相手を尊重する態度は、左右両派の論客に尊敬された。昭和の言論を体現した、偉大なる巨星。心よりご冥福をお祈りいたします。 https://t.co/viZMrAhssf
— 本間 龍 ryu.homma (@desler) January 27, 2023
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