「脱官僚」と同時に「脱因習」も・・・。
チョビひげ岸井君のサンプロにおける
「捜査当局者の顔色を見て記事を書いている」発言は
情けなくて失笑するしかないが、
詳しくは植草一秀さんの「知られざる真実」などを
是非参考にしていただきたい。
ところで、10日の朝日新聞の朝刊トップの
「国、嫡出子と認めず」という記事について
今日は触れてみたい。
記事の内容は、
「性同一性障害だった女性が男性に戸籍上も性別変更し、
その後結婚した妻との間に人工授精で子供を授かった。
ちなみに、精子は夫の弟が提供した。
しかし、法務省はその子供を嫡出子、つまり二人の子供とは認めず
非嫡出子として届けるように指示した」
というものだ。
しかし、他人の精子を使う同様の人工授精で生まれた子供は、
これまでにも嫡出子として認められてきた経緯がある。
では、なぜ今回のケースが認められなかったのか。
朝日新聞の記事によれば、
「特例法は生物学的な性まで変更するものでなく、
生物学的な親子関係の形成まで想定していない」
というのが法務省の見解だったらしい。
ここでいう特例法とは、
性同一性障害の人々の性別の変更を認めたものだ。
ということは、戸籍上性別変更しても生物学的には
元の性のままなんだよという身も蓋もないご意見だったわけ。
なんとまあ血の通わないお役人根性丸出しの法解釈だとこと。
これでは特例法の立法の精神を踏みにじるどころか
新たな差別へとつながりかねないのではなかろうか。
この問題の根底には、日本独特の家族制度や婚姻制度など、
因習と呼んでもいい時代錯誤な思想が流れている。
「夫婦別姓」がなかなか法案として国会に提出されず、
あまつさえ「夫婦別姓が家族崩壊につながる」などという
意見が堂々とまかり通ってしまう世の中はやはりおかしいと思う。
家族のあり方や結婚のあり方は、千差万別。
それはまた、「どう生きたいのか」という個人の哲学の問題だ。
家族制度を軸にした国家観なんてのはもう昔の話としたい。
民主党には、
「脱官僚」を計ると同時に「脱因習」も是非実現してほしい。
PS
ネックは亀井君なんだよな。
「介護は家族でやるべき」と堂々とのたまった人だし、
どう見ても古い家族制度大好き人間みたいだからね。
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