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2010年2月14日 (日)

地球高温化とパンダ

 昨年の秋から、仕事中に聞くFMをJ-WAVEからインターFMに変更。その理由はこちらを読んでいただくとして、そのインターFMからつい先日気になる言葉が流れてきた。何かのコマーシャルのナレーションだったのだが、「地球温暖化」では生ぬるい、今の状況は「地球高温化」がふさわしい、といったようなものだった。そうだよな、と瞬間思った。「温暖」って言葉は、どこか心地よい響きがある。確かに、今の危機的な状況を表現するには、「高温化」こそがふさわしい。

 というわけで、「地球高温化」でググってみると、なんとまあ、脚本家の倉本聡が提唱した言葉で、どうやら僕の聞いたラジオCMも、倉本聡のナレーションだったらしい。

「温暖化というのは、暖かくなり心地よくなること。そんなんじゃ危機感がない。 僕は今の状況を、地球高温化と呼ぶ」

 で、埼玉県の川口市では、昨年から「地球温暖化」から「地球高温化」へと市をあげて言い換えを実施しているのだとか。もっとも、「地球温暖化」は「Global Warming」の訳だから、その意味において間違えではないのだが、その言葉の真意を探ればおのずと「高温化」に行きつく。つまり、「Global Heating」と言い換えたほうがしっくりくるというものだ。

 確かに、このところの夏の暑さを考えると、「温暖化」というよりも「高温化」に一歩づつ近づいている気がしないでもない。果たして、今年の夏はどんな暑さになるのだろう。

 ところで、石原独裁知事がまた二枚舌をやってくれた。上野動物園にパンダか来るそうだが、この男、受け入れの記者会見で、教育的効果がどうやらこうやらとか、大歓迎の素振りを見せたのだ。おいおい、パンダはいらなかったんじゃないのか。以前、中国からパンダが来るらしいという話がでた時に、「そうまでして見たいかね」と言ってたのはどこのどいつだ。レンタル料についてもいろいろ言ってたっけ。 
「ご神体じゃあるまいし、いてもいなくてもいいんじゃないか」
「日本のほかの動物園がいっぱい持っている。そんなに見たいなら、そこへ見に行ったらいい」
「友情のしるしにカネを取るというのは、どんなものかね」
「都民の意識調査をしたら、カネ払うならパンダいらないという人が97%いた」

 ここまで言って、今度はニコニコ大歓迎。恥知らずなまでの節操のなさと言ってしまえばそれまでだが、こやつが都知事というのが本当に情けない。『太陽の季節』も言ってみれば、金持ちのドラ息子の放蕩譚と読めなくもないわけで、そもそもが単細胞の小心者なんだろうなあ。一刻も早く退場してね。

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