嘘はいかんよ、嘘は!
三寒四温とはいえ、このところの寒暖の差はさすがに応える。昨日の雪のおかげで今朝の空気はまるで冷凍庫。我が家のドラ猫もストーブから離れないわけだ。
なんて呑気なことを考えていたら、やっぱりあったのね、密約。ようするに、これまで自民党の政治家どもは嘘をついてきたということで、佐藤栄作のノーベル平和賞もチャンチャラおかしい茶番劇だったのね。これまでの首相、外務大臣、官房長官経験者は、どいつもこいつも言い訳するかノーコメント。こうした時こそ政治家としての器量が試されているというのに情けない。
ひよっとこ麻生君は、「密約は承知していない」なんてこの期に及んでとぼけたコメントしていたようだが、実際のところ知らされてなかったりして。それもありか。こんな奴に知らせてもしょうがねえや、って外務省の役人は思ったのかもね。そうだとしたら大笑いだ。
で、この密約問題に関して、政治家、役人がぬけぬけと嘘をついてきたことは大いに糾弾されなければならないが、同時に密約関連の文書を反故にしたらしいというということが事実だとしたら、これはもう歴史の改ざんと言ってもいいだろう。外交文書とは一国の政治史の証明書でもある。大上段に言ってしまえば、後世の人々が歴史の検証を行うための重要書類であり、それはまた現代に生きる人々のレーゾンディテールでもある。
朝日新聞なんぞは、一面で「密約と安保」という連載を始めたが、第一回の原稿は自画自賛。おいおいである。毎日新聞の西山記者が密約をスッパ抜いた時に、結局「密かに情を通じ」などと検察が男女問題に矮小化することでウヤムヤにした挙句、西山記者は逮捕されたことを忘れたか。大新聞はこぞって検察の論理に乗っかったんじゃなかったか。少なくとも、そうした検察の薄汚いやり方を糾弾した新聞はなかったもんね。
普天間基地問題も、こうなってくると密約があるんじゃないかと疑いたくなる。グアム移転がなぜ辺野古になったのか。当時の自公政権に是非とも説明してほしいものだ。
とにもかくにも、密約問題はこの国が抱える政治の幼稚さの現れでもあるんだろうなとつくづく思うのであった。
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