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2010年4月10日 (土)

国家の嘘とそれを支えたジャーナリズム。

 このところ、PCの前はすっかり我が家のドラ猫に占領されつつある。黙って横になっているうちはよかったのだが、最近では調子づいてきて鼾かきながら仰向けになって寝るしまつ。猫にあるまじき態度にしかりつけてはみるのだが、一向に耳をかさない。無理やり抱き上げようものなら、ほっぺたに噛みつくという暴挙に出るのだからしまつにおけない。

 一番怖いのは、PCで原稿書いたり、くろねこ堂の目録を入力している時などに、デスクの下から飛び乗ってくる時だ。運悪くキーボードに肉球が触れようものなら、データがとんでしまう危険もある。そんなことになったら大変だ、と警戒はしていたのだが、ついにやられてしまった。たまたまSF関連の書籍の買取依頼があり、これがけっこうな冊数のため一冊一冊値づけしつつ査定額を計算していたら、突如ドラ猫の襲来。おそらく肉球がキーボードのどこかに触れたのだろう、一瞬にしてデータは消滅。ああ、この徒労感よ。ドラ猫はすました顔でPCの前に鎮座ましましている。さすがに怒りましたね、アタシも。お前の平穏な日々は誰のおかげだとこんこんと説教をしてやった。ま、聞いちゃいないだろうけどな。ぷいと部屋を出てったきり、外を見張りながらふてくされている。。

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 沖縄返還に伴う密約文書の開示命令が出た。これは画期的な判決でしょう。元毎日新聞の西山太吉氏は「情報革命」と語っていたが、氏の言うようにその裏には政権交代がある。わずが半年前までは密約を否定し続けていたのだから、そこに関わってきた政治家、官僚の意見を是非聞きたいものだ。ま、話しゃしないだろうけどね。

 結局のところ国家が嘘をついていたことになるわけで、それだけでも十分に犯罪的なのだが、次にはその密約文書を紛失したといわれる官僚の責任にもスポットライトを当てるべきだろう。紛失ではなく、もし故意に破棄していたとしたら、その犯罪性はきわめて悪質だから、昔なら百叩きでもすまないだろうな。

 そんな密約があることを知りながら、「男女のスキャンダル」に事件を矮小化した検察の手口に乗っかったメディアの責任も忘れちゃいけない。朝日の朝刊では、「政治にも怒ったが、まんまとしてやられた市民の側にも怒りを持った」という澤知久枝のコメントが載っていたが、ちょっと待てなのだ。『密約 外務省機密漏洩事件』の著者である澤知久枝の言葉としては一理あるが、敢えて紙面で紹介する意味がわからん。これでは、澤知久枝の言葉を借りて、騙された市民も悪いのよ、って新聞自らが言っているようなものだ。汚い手口だ。澤知久枝も迷惑なんじゃないか、こんなコメント載せられて。ようするに、こやつらはいつまでたっても、「メディアの敗北」といわれたこの事件の真相から目をそむけ続けるつもりなわけね。社会の木鐸が聞いて呆れる新聞週間なのであった。

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