« メディアは差別発言を黙認していいのか? | トップページ | 3DTV、党首討論、そして借金だらけの沈没船。 »

2010年4月21日 (水)

やっぱりグアムに行ってもらおうよ。

 ようやく春爛漫の季節にふさわしい陽射しが戻ってきた。我が家のドラ猫も陽だまりでウツラウツラ。これで一気に垣根の植え込みも勢いづくかもしれない。

 勢いづくといえば、徳之島。腰ぎんちゃく平野君の会談要請を徳之島の3町長が拒否したとか。ま、根回しに齟齬があったのだろうということは容易に想像がつく。朝日新聞の「ザ・コラム」では、辺野古案を地元に容認してもらうため当時の橋本政権がいかに努力したかを滔滔と論じていた。地元を説得したという首相補佐官の「当時は数カ月、地元に入って酒を酌み交わし、人々と語り合った。当時の防衛施設庁の人々も、一升瓶を提げて地べたをはって説得した」なんてコメントまで紹介していたが、そんな人情話を誰が信じますかいな。その裏側にはアメリカのグアム移設案を一部でもいいから辺野古にもってきてもらいたいという、利権がらみの思惑があったわけで、朝日が言うように美談仕立ての人間模様だけでうまくいくほど甘くはない。

 民主党の根回しべたはひとまず置くとして、徳之島の町長達の会談拒否って、それだけでいいんだろうか。徳之島の人たちの気持ちはわかる。基地なんか誰だってきてほしくないと思っている。じゃ、このまま沖縄でいいのかい、ってことになるとそれもまずいぞ。というのが本音なんだよね。つまり、みんながみんな自縄自縛で八方塞がりになっている。そんな時に、単純に会見拒否していいのだろうか。会見の場を逆手にとって、「日本に基地はいらない」というメッセージ発信の場にすることはできないのだろうか。そのくらいの政治手腕があってもいいんじゃないか。もしや反民主という政争の具にしてはいないだろうね。

 基地問題に関しては、野党もメディアも、そして僕たち自身もみんなどこか他人事なんだよね。ある意味、対岸の火事なんだと思う。徳之島もそうだったんだよね。でも、今回は火の粉どころか本格的に火の手が上がりそうになったから必死に消そうとしている。反対集会の盛り上がりがそれを物語っている。でも、ここまで来るとただ反対ですって言ってても始まらない気がする。基地移設反対ではダメなんじゃないか。「基地をなくそう」運動に結びつけていかないと、いつまでたっても地元VS政府っていう図式は変わらない。沖縄が徳之島になっただけなんだよね。

 メディアも、町長会見拒否なんてセンセーショナルに報じるんじゃなくて、「基地をなくす」ための世論づくりをするべきだ。いまは最大のチャンスなんだよな。アメリカは地元の受け入れ了解がない地域への基地移設は拒否しているわけだから、基地を受け入れる場所は日本にはないよと言ってやればいいだけのことなのだ。アメリカの基地をめぐって、国民同士がいがみあうのってとても哀しい。基地ありきの政策を続けてきた自民党の責任はとてつもなく大きいということか。

 大阪では子供知事の橋↓君がピーピー騒いでるね。「大阪維新の会」っていうのもよくわかんないけどね。それにしても、超保守主義の人たちって、「維新」だとか「日本」だとかお好きなようで。ま、そんなことはどうでもいいんだけど、子供知事の提唱している「大阪都」ってよくわからんな。反対する大阪市長を敵視するような発言までしてたけど、アドバルーン上げてビービー声高にくっちゃべるのが子供知事のいつもの手法なんだよね。そのくせ、中身がいまひとつわからない。大阪市長は子供知事の挑発を「哀しい」って言ってたけど、激しく同感するくろねこなのであった。

|

« メディアは差別発言を黙認していいのか? | トップページ | 3DTV、党首討論、そして借金だらけの沈没船。 »

沖縄基地問題」カテゴリの記事

辺野古」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: やっぱりグアムに行ってもらおうよ。:

« メディアは差別発言を黙認していいのか? | トップページ | 3DTV、党首討論、そして借金だらけの沈没船。 »