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2010年4月 2日 (金)

記者会見オープン化は歴史的快挙です!!

 あまりの強風に交通網も大混乱のようだが、我が家のドラ猫もなぜか大興奮。明け方からミャーミャー、ミャーミャーうるさいったらありゃしない。風の泣き声ってなんだか不吉な予感がして、心穏やかでなくなるものだが、猫もそうだったのか・・・?

 なんてことに感心しながら新聞(朝日でやんす)開けば、3面のトップに「会見オープン化の波 フリー・ネット記者にも門戸」というタイトルが躍っていた。これまで、メディアは民主党の閣僚による記者会見のオープン化には、まったくといっていいほど触れることもなくきたわけだが、鳩山ポッポ君までオープン化したことで、そろそろ記事にしておかないとまずいかもとでも思ったのかもしれない。

 おお、ようやくオープン化が記事になったかと読んでみれば、これがなんとも他人事なのね。なぜ記者会見のオープン化が進まなかったか、つまりは記者クラブ制度という世界にも希な閉鎖的なシステムがそこにはあった、という事実には一切触れもしない。さらに、

「前政権時代には一向に進まなかったオープン化を一挙に広げることで、自民党との違いを強調する狙いがある」

なんて能天気なことを言っている。ちょっと待って、プレイバックなのだ。自民党とタッグを組んで、情報独占という既得権益をガッチリガードしてきたのはメディアの方だろ。今回のオープン化にしたって、いやいやだったんだから。

 この記事の胡散臭さは、次の記述でピークに達する。

「先の郵政改革案のとりまとめに見られるように。民主党の政策決定過程は、理念とは裏腹に必ずしも透明ではない。そうした実態を打ち消す効果を狙っているのではとの見方もある」

 何をかいわんやである。「・・・との見方もある」という結語は、小沢狂想曲のときの「関係者によると」とまったく同じタッチだから・・・懲りないんだね、このひとたちは。そして最後に、オープン化の旗手でもあったビデオジャーナリストの神保哲生氏の言葉で締めくくる。

「いまやボールがこちらに投げ返されてきた」
「こちらも意味のある質問をし、報道をしていかないと、多様な読者・視聴者のニーズに応えられなくなる」

 オープン化を求めてきたフリージャーナリストならではの重い言葉だが、朝日の記事を読んでいくとまるでフリーやネットの記者だけに求められているかのように錯覚してしまう。ここが、大朝日のいやらしいところだ。「俺たちはちゃんとやってるよ。君たちフリーは新参者なんだから、お手並み拝見だね」なんて嫌味が聞こえてきそうだ。違うだろ、記者クラブ制度に守られて、官製情報を垂れ流してきた君たちにこそ、この言葉は必要なんだよ。

 記者会見のオープン化は、歴史的な快挙であり、将来、鳩山政権の評価が語られることがあるとしたら、おそらく最大の功績として紹介されるだろう。この調子で、沖縄の基地問題も国外移設でズバッと解決してほしいものだ・・・腹案って、国外ですよね、鳩山君。

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