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2010年4月14日 (水)

なんとも恥知らずな新党だこと!

 ようやくというか、いまさらというか、とにもかくにも朝日の朝刊に郵便不正事件の裁判について、現状のまとめが掲載された。リード文で「14日にも始まる元局長の被告人質問を前に、これまでの捜査と公判を検証した」と謳っているわりには、特に朝日新聞としての見解があるわけでもなく、単純な経過報告になっているのは毎度のことはいえ拍子抜けもはなはだしい。

 締めに元最高検検事の土本筑波大教授の「特捜部は先に決めた事件の構図に合うような取り調べをすることがある。そういう捜査のあり方が問われている」というコメントを載せているが、これこそが今回の事件の肝だろう。そして、このことは小沢狂想曲にもあてはまることだし、多くの冤罪事件が引き起こされた原因でもある。朝日が最後にこうしたコメントをもってきたということは、郵便不正事件が万が一無罪になった時のことを考えての保険なのかもしれない・・・って、考えすぎでしょうか。

 「たちあがれ日本」が、略称を「日本」とすることにしたらしい。おいおいである、略称の「日本」はヤッシー田中君の「新党日本」が登録済みだろうに。いくら公職選挙法で認められているからって、せこいことするもんだ。ヤッシー田中君は、著作権の観点から石原君を批判しているが、それもごもっとも。こうした老人の傲慢さが嫌われていることに気づきなさいよ、そろそろ。スマートじゃないね、やり方が。売れ筋の商品と類似したネーミングにして、あわよくばそのおこぼれに預かろうというクリエイティブのカケラもない商売をする輩がいるが、それとまったく変わらない。

 「『たちあがれ』でも『日本』でも得票できる」と幹部の一人が方言したそうだが、語るに落ちたとはこのことだ。だって、「日本」と書かれた投票は、「新党日本」と「たちあがれ日本」とで案分されるんだから、新党としては悪い話じゃない。どうしようみなく薄汚い人たちだ。恥を知れ、という言葉を君に捧げるサンバなのだ。

 それにしても、「国会議員5人以上などの要件を満たさない政治団体は既存政党と同一・類似の略称は使用できないが、要件を満たした政党は同一・類似の略称でも認められる」っていう公職選挙法そのものがおかしくないか。これって、いたずらに有権者を混乱させていることにならないだろうか。さらには、選挙の公平性そのものに関わる重要な問題だと思うのだが、こういうことにメディアって鈍感なのね。

 自分達の権益を守るためなら、いくらでも恣意的な報道するくせに、どうでもいいやってことには意見すら言わない。へたすると事実を曲げた不正確なニュースを流して、世論調査の下地作りをしたりするからな。結局は、マッチポンプなんだね、メディアって。

 

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