ワシントン・ポストの思惑は・・・?
陽射しは春でも空気が冷たい。もうすぐGWだというのに、結局今年はちゃんとした春が来ないで終わっちゃうのかも。めぐる季節はますます希薄になっていく。
さて、今日は沖縄で基地反対の県民集会が開催される。移設容認派の知事も出席ということで、おそらくメディアはこの集会があたかも鳩山政権への反対運動であるかのように報道するんだろうな。「最低でも県外」と約束したんだからって責めながら、どこからか「徳之島案」が出てくると今度は根回しべたを取り上げていちゃもんをつける。結局、メディアのもっていきたい方向って、辺野古への移設という現行案なんだよな、どう考えても。
だから、妙なリークも平気でする。昨日の朝日の夕刊の一面に、「辺野古案 大筋受け入れ」という見出しで、ワシントン・ポスト(電子版)の記事をなんの解説もなしに載せていた。記事の内容は、フランケン岡田君が、「現行の辺野古に一部変更を加えたうえで受け入れる考えがあると米側に伝えた、と報じた」というもので、これが事実なら民主党政権はぶっとぶ程のニュースだ。しかし、よく読んでみると、単純に記事を紹介しているだけで、当事者への取材はなし。つまり、ワシントン・ポスト(電子版)にこんな記事が載ってたよ、っていう程度の紹介記事なのだ。普通ならベタ記事扱いでもおかしくはない。
一面にもってくるなら、当然周辺の取材もしたうえで、朝日としての見解、つまりこの記事が事実なのかどうかを検証する必要がある。センセーショナルな見出しで、あたかも「辺野古案 大筋受け入れ」が事実であるのかのように偽装するのはフェアではない。東スポかよ、と突っ込みたくなる見出しのつけ方に鳩山政権に対する朝日のスタンスが透けて見える。
なんなんだこの記事はと思いつつ、夕方のテレ朝のニュースを観ていたら、この記事を取り上げつつ、フランケン岡田君と鳩山ポッポ君がその事実を否定したという速報を流していた。それも二度にわたって。せこいやり方するもんだ。同じく、TBSの「報道特集」でも取り上げていたが、こちらもにたりよったり。つまり、メディアにとっての沖縄基地問題は、鳩山政権にいちゃもんつけるためのかっこうの材料にしかすぎないのだ。でなければ、とっくの昔にメディアが音頭をとって、最低でも県外移設を約束した鳩山ポッポ君を応援しているはずだでもんね。
で、今日の朝日の朝刊は、一面に「首相、現行案修正も否定」という見出しで、改めてワシントン・ポスト(電子版)の報道に対する政府見解をフォロー。しかし、三面ではそれを受ける形で、「選択肢また狭まる」という具合に、どうしたって鳩山政権にいちゃもんつける姿勢は変わらない。で、記事の内容はというと、現行案で決まりかけていたものを鳩山ポッポ君が棚上げしたことが問題であるかのような書き方になっている。そうじゃないだろ。それよりも、ワシトン・ポストの記事をポッポもフランケンも否定したんだから、ではワシントン・ポストはどんな思惑があってこうした記事を流したのかを分析してこそ、ジャーナリズムというものじゃないのか。
読売にいたっては、あたかも「辺野古案 大筋受け入れ」が事実であるかのような記事になっているが、こんなのは論外。「ルース駐日米大使に直接、現行計画の大筋を受け入れる意向があると伝えたとされる岡田外相は・・・」なんて書き方をしているが、これ自体フランケン岡田君は否定しているのだから、そのこともしっかり報じなければね。そして、こういうニュースソースすら明らかにすることなく、断定的で恣意的な記事の作り方をする姿勢にはそら恐ろしささえ感じる。
それにしても、ワシントン・ポストなど外国メディアの真意のさだかでない記事を、金科玉条のごとく垂れ流すメディアってなんなんでしょうね。ワシントン・ポストって言うだけで読者がその権威にひれ伏すと思ってんだろうね。本当は自分達がその権威にコンプレックス持ってるくせにね。
【くろねこの競馬予想】
東京ではオークストライアルのフローラステークス。前走フラワーカップでは3着に敗れ、桜花賞出走を逃したサンテミリオンもここでは負けられない。馬券的には妙味がないので、ここは静かにケンですね。
京都はダートの重賞アンタレスステークス。おそらくこれからのダート界を背負って立つ一頭になるだろうトランセンドで鉄板。相手はフサイチセブンで固そうだが、狙ってみたいのがダイシンオレンジ。ここはこれからを占う試金石の一戦。2強の一角崩しに期待。
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