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2010年5月18日 (火)

講演肩代わりして100万円!

 タイトルにひかれて週間ポストをコンビニで立ち読み。立ち読みというところがなんともいじましいが、「野中広務氏が暴露した官房機密費配布実名リスト公開」なんてタイトルが目に飛び込んだらこれは読まざるを得ない。というわけで立ち読みとなった次第。「全公開」というのはちょいと誇大広告ではあったが、そのなかで興味深かったのは声だけは大きい三宅(久之)君のコメントだった。

 元毎日新聞の記者で、密約暴露の西山太吉氏の当時の上司だった三宅君曰く、「藤波官房長官(中曽根政権)時代に講演2回を、彼の代打で出て100 万もらった。だが、藤波個人からだ」なんだとか。でも、これっていわゆる迂回献金みたいなもんでしょ。結局のところ、貰った側に言い訳がたつような策を講じてあげてるんだろうね。

 田原総一朗にしたところで、野中発言では唯一断ったジャーナリストということになってるけど、こうしたことは以前から知ってたということを話している。では、なぜいままで口にチャックしてきたんだろう。知ってたんだよね、なんて能天気なこと言ってる場合じゃないと思うけどな。共犯みたいなもんだろ、しょせんは。

 週刊ポストの記事では、以前ブログでも触れた「三宝会」のことも出てくる。小沢包囲網を作るための秘密組織と噂されるこの会には、大新聞のお歴々もいれば、世話人には某TV局のキャスターの名前もある(メンバーリスト参照)。記事によれば、この会が結成された頃から官房機密費による評論家やジャーナリストへの付け届けが始まったらしい。

 いずれにしても、こうした記事がメディアに載ることは珍しいし、それが週刊ポストというところにちょっとした驚きもあったのだが、どうやらスタッフが一新したとか。編集体制が変わったということは、80年代のパワーが再び戻ってくるかもしれない、なんて期待をしてまうくろねこなのであった。

 週刊ポストの復活は喜ばしいが、スイングジャーナル休刊のニュースは寂しい。広告収入が減少したことが休刊の理由だそうだが、広告にたよらない雑誌作りってできないものなのだろうか。編集者のはしくれにつながる身としては、忸怩たる思いがするニュースではある。

 口蹄疫の猛威はかなり危険なレベルになったきているようだ。政府の対応も後手後手にまわっている感は否めないが、それをいいことに民主党の政治主導に問題があるみたいなコメントをするマヌケがいるのには驚いた。ここまでくると、坊主に憎けりゃ袈裟までってやつで、底意地の悪さには辟易する。そもそも、口蹄疫感染が判明した時の、宮崎のセールスマン知事の記者会見は、いたってノンビリしたものだった。地方分権を言うなら、こういう時にこそ、自治体としての危機管理を発揮すべきだったのではないのだろうか。結局は国が何もしないからってところに論点を持っていくのは、あまりにも無責任と思うけどね。

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