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2010年5月27日 (木)

郵便不正事件の公判が面白くなってきた。

 郵政不正事件の公判がいよいよ佳境に入ってきた。東京、毎日が1面トップ、朝日も社会面トップで報じているように、厚生労働省の村上元局長の事件関与を認めたとされる元部下の供述調書の大半が証拠採用されないという決定がおりた。つまり、検察による有罪立証の柱がなくなったわけで、無罪判決に向けて大きく前進したことになる。

 調書が「検事の誘導で作られた」というのが証拠不採用の大きな理由だが、特捜が扱う事件は多くの場合供述調書がモノを言うため、往々にして検察の筋書き通りの調書を取るために被疑者や参考人に対して脅迫や懐柔などアメとムチを振りかざす。検察の作った調書にサインすればすぐ釈放してやるとか、とりあえずここはサインして裁判で戦えばいいじゃんとか、『リクルート事件・江副浩正の真実』(中央公論新社)にはそのあたりの話がゴマンと出てくる。そうした調書ありきの検察の捜査が、実は冤罪を生み出す温床にもなっている。

 今回、裁判所が検察の調書を証拠採用しなかった意味はとても大きい。郵便不正事は、検察の取調べのあり方そのものを問う画期的な裁判になるかもしれない。

 小沢君を告発した謎の市民団体が、検察審査会に起訴を求める上申書を提出したようた。「暴力団組長と組員の上下関係」を引き合いに出して、暴力団がらみの事件では組長と組員の「共謀」を認めた判例があるから、同じような関係にある国会議員と秘書の場合も「共謀」が成り立つ、なんて主旨のことをほざいているらしい。そっか、国会議員と秘書ってヤクザと同じだったのか。さすがにその筋に関連していると噂されるだけあって、言いがかりの付け方も堂に入っている。

 ここまでやるなら、謎の市民団体も正々堂々と名前を名乗ったらいかがだろう。メディアもその実体はおそらく掴んでいるだろうから、ちゃんと報道したらよさそうなものだが。それとも、何か報道できない理由でもあるんですかね。官房機密費とか裏金の真相を握られちゃってるとか・・・ま、あくまでも妄想ですけどね。

 相撲協会とヤクザの関係がいまさらながら問題になってるけど、この際、相撲協会も仕分けしちゃったら。どうみたって公益法人って自覚はないんだから、一度きついお灸すえたほうがいいと思うけど。

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