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2010年6月 5日 (土)

とりあえずエールを送ります!!

 菅君が総理大臣に指名された直後から、政策よりも脱小沢が図れるかどうかなんてことにメディアは地道をあげているが、ちょっと聞きたい。脱小沢じゃないと何がダメなのだろう。もうひとつ、小沢一郎の何がそんなに嫌なのだろう。そして、脱小沢だと何がよくなるのだろう。古い政治手法だとか、金には汚そうだとか、さんざん流布されている印象批判ではなく、具体的な事例をあげて説明してほしい。しっかりした説明もないままの小沢排除といったムードは、なにやら子供のいじめを連想させる。脱小沢じゃないと困る奴がいるんだろうことはわかるけどね。

 で、結局のところ菅君に対して「小沢を排除できなかったら叩きまくってやるからな」なんてプレッシャーをかけてるわけね。検察もてぐすねひいているようだし、ほんにまあこの国のメディアや官僚は何を思い上がっているのだろう。

 昨日の記者会見でも、「報復人事」がどうしたこうしたとくだらない質問していた記者がいたが、なんとまあ下衆な根性だこと。「報復人事」ならぬ「抱腹人事」なら笑っちゃうけどね。それはともかく、官房長官に仙石、幹事長に枝野が内定なんてニュースも流れているけど、あいかわらずのリーク合戦か。

 もっとも、週明けの人事次第で、今後の民主党を少しは占うことができるかもしれないのは事実だ。仙石、枝野と同じく岡田、前原、北沢といった沖縄ヘタレ組をどうするか。ようするに、小沢排除って、「対米追従派」の発想なわけで、民主党がひとつになったとイメージされるようなバランスのとれた人事にならないと、おそらく民主党の将来はないし、いずれ政界再編とやらで党そのものだって存続しないかも。だって、自民党と同じ党ならいらないもんね。

 思えば、菅君ってまったく自民党とは無縁の最初の総理大臣なのだ。細川だって、鳩山だって自民党員だったわけだし、社会党だった村山だって自民党の軍門に下る形で総理大臣になったんだから。だからこそ、親小沢、反小沢、非小沢、脱小沢なんて、それこそ旧態依然としたレッテル貼りから脱却して、政策本位の議論をしてほしいし、しなくてはいけない。市民運動あがりの政治家が総理大臣になるなんて、70年代には想像もつかなかったことなんだから。市川房枝がいたら涙しただろうな。

 菅政権にとって、なによりも大事なことは、官僚を使いこなすしたたかさのある政治主導かつ脱官僚、既得権益の根絶。そのためにも記者会見の完全オープン化、取調べの可視化、企業団体献金の禁止は、何がなんでもやらなくっちゃね。

 小沢グループと反・非小沢グループの確執なんて憶測記事がブンブン飛び交ってるけど、そんな報道に煽られることなく、菅政権のこれからを真摯に見つめていく責任が僕たちにもあるのだと思う。

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