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2010年6月19日 (土)

TBSは死にました。

 スペイン、フランス、ドイツが負けて、今回のワールドカップは波乱の予感。ひょっとして今夜のオランダ戦、日本が勝っちゃうかも・・って、んなことないか。ま、引き分けだったら大金星。果たしていかがなりますことか。

 ワールドカップのおかげで、しばらくはその他のスポーツの影が薄くなりそうだが、なかでも野球は大打撃でしょう。ただでさえ視聴率が下がっているところにもってきて、ワールドカップだもんね。で、野球がらみでちょっと見過ごせない出来事がある。なんと、江川紹子さんがTBSの『サンデーモーニング』を降板させられたのだが、その原因が野球評論家の張本勲氏の横ヤリなんだとか。

 事の起こりは、5月23日放送の番組内でのこと。張本氏のコメントに対して、江川さんがちょいと口を挟んだのがいけなかったのだとか。江川さんのツイッターによれば・・・

(江川さんのツイッターより)

出演予定だった6月20日のサンデーモーニングにできなくなりました。5月23日の放送での私の言動について、張本勲氏が立腹し、江川を番組に出さないようTBS側に求めたためです。TBSは、張本氏の主張を受け入れ、私を出さない、と決めました。7月も同様の理由で出演できません。詳細は後で

ちなみに、張本氏は楽天の岩隈投手について「カツ」を叫び、「無責任」と断じました。それに対して、私が驚いて「え~っ」と声を発したことが許せないのだそうです。

ちなみに、サンデーモーニングはTBS報道局の番組です。話し合いの中で、私は「TBS報道局にとって、何が大事な価値観か、よく考えて欲しい」と述べてきました。その結果が、これです。非常に落胆しています

そのあと2,3のやりとりはありましたが、張本氏が許せないのは、最初の「え~」というリアクションなんだそうです

張本氏の要求は、「江川と同席したくない」ではなく、「江川を番組に出すな」というもの。20日に私を出演させれば、それ以外の日も、張本氏は出ないと主張されたそうです。

実は、張本氏が「江川を出すな」と要求されたのは、これが2度目で、最初の時は関口さんが助け船を出して下さいました。今回は、関口さんが何を言っても譲れないと、張本氏が主張されたそうで

(引用終わり)

 実際の番組の書き起こしを、『きっこのブログ』さんが紹介してくれているので詳細はそちらを参考にしてください。

 ようするに、シロートの江川さんに突っ込まれたのが気にくわなかったようだが、張本氏の評論ってほとんど感情論だったり、思い込みによる断定だったり、とてもじゃないがプロの評論家とは言えない粗雑なものが多い。僕が『サンデーモーニング』を観なくなったのも、大沢親分と張本氏の独断と偏見が目に余るからで、江川さんのコメントはよくぞ言ったりというものなのだ。ずいぶん前のことだが、伊良部投手がヤンキース移籍にからんで糾弾と揉めていた時に、この二人は伊良部の個人攻撃を盛んにやっていた。なかでも、これって差別じゃないのかと思ったのが、「伊良部は目つきがおかしい」とかどうとか野球とはまったく関係ない人格を攻撃したことだ。以来、この二人は信じないことにしている。

 今回の江川さんに対する張本氏の対応は、大人気ないというよりも言論の自由に対する挑戦といわれても仕方がない愚挙だと思う。そして、それに乗っかって江川さんを降板させたTBSの腐敗ぶりはあまりにも度し難い。この局はもうどうしようもないな。

 TBSがオウムによる坂本弁護士一家殺害事件の片棒を担いだ時の筑紫さんの言葉が改めて思い出される。「TBSは死にました」

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