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2010年7月28日 (水)

社民党よどこへ行く!

 昨日、セミの声が聞こえないと書いたが、なんのことはないブログをアップした直後にジージー鳴き出した。ちょいと出遅れてたというわけか。せっかく季節感の喪失に思いを馳せていたというのに、なんて奴らだ。ゲゲッ、そうするってえと、毛虫もこれから顔を出すのだろうか・・・いやはや。

 ヤフーとグーグルが提携を発表した。検索エンジンは、これでグーグルの一人勝ちってことか。でも、ちょっと気になるのが、情報を選択する基準がグーグル一色になるってことだ。たとえば、ヤフーニュースなんかは、いまでもかなり恣意的なニュースの配信をしているけれど、その傾向がより強まるかも。情報の多様性はどこまで担保されるのだろう。

 インターネットは爆発的な情報の流れを作り出したけど、その流れを操作するのは実は簡単なことだ。だからこそ、選択肢は幅広くあったほうがいいと思うのだが、ヤフーとグーグルが組んだら、ちょっと危険信号が灯るかもしれない。

 オネーチャン議員の辻元君の社民党離党に関して、選挙対策とか民主党に鞍替えとか、いろんな憶測が飛び交っているけど、落選中の保坂(展人)君が、ブログ「保坂展人のどこどこ日記」でかなり好意的で冷静な分析をしている。詳しくはそちらを読んでいただくとして、その中で、社民党の現状と未来についての見解を述べているのだが、これがなかなか興味深い。

(「保坂展人のどこどこ日記」より引用)

たしかに菅政権の「消費税」発言の迷走はひどかった。選挙中は、これを批判しないわけにはいかなかった。ただし、選挙後に「完全野党路線」でいいのかは、もっと考える必要があった。労働者派遣法をはじめ連立中に積み残した課題もある。もし、民主党が「新自由主義」「小泉路線」の色彩が強いみんなの党と手を握ったら、派遣法改正が成立する可能性は皆無となる。

社民党は、原則を持ちながらも、しなやかで融通のきく「したたかな方針」をもって難局に対応する政治力を駆使することが求められる。ただ、原理原則の反対野党では、急坂を転がるように影響力を消失させていく道をたどる。

(引用終わり)

 最後に、「浪人の身ゆえに、こうしてブログに意見を書くことぐらいしか出来ないのが悔しい」と語っているが、歯がゆい思いをしてるんだろうなとつくづく思う。

 理想と現実の折り合いをどうつけるかは、社会党時代からの永遠のテーマなんだよね。自民党と連立した村山政権の総括も中途半端だったんじゃないのかな。あの時の社会党の選択は、「しなやかで融通のきくしたたかな方針」の結果とはとても思えないからね。今回の連立政権でも、同じ轍を踏んじまったのかもしれない。

 「しなやかで融通のきくしたたかな方針」・・・それには、今一度解党的な出直しが必要なのかも。

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