死刑と戦争。
早朝から雨模様で、暑さも一休みといったところ。少々夏バテ気味だったので、このお湿りは大歓迎。これで陽射しが強くなると、一気に蒸してくるだろうけど、今日のところは振ったり止んだりのようだから、しばし暑さをしのげそうだ。我が家のドラ猫も、昨日はさすがにバテたようで、こんな具合に(↓)無防備な大股開きで玄関の上り框で不貞腐れていた。なんて奴だ。
さて、落選した法務大臣、千葉君が死刑執行に踏み切ったことをいろいろ言われている。おおまかに言って、ふたつの理由から批判されているようだ。ひとつは、死刑廃止論者だったはずなのに変節したのかというもの。ひもうひとつは、落選したくせに死刑執行するとは何事かというもの。なんか、とんでもないことやらかしたようなイメージだが、まずもって冷静に考えれば法務大臣としての職務を遂行したまでで、これで文句言われたらかなわんなあとも思う。死刑廃止議員連盟に参加している民主党の議員なんかボロクソに言ってたけど、そこまで言うかねえ。
僕自身も死刑は廃止すべきだと思う。でも、今朝の朝日に載っていた今回死刑執行された二人の生前のコメントに触れたりすると、ちょいと複雑な思いがする。
「死を受け入れるかわりに反省の心をすて、被害者・遺族や自分の家族のことを考えるのをやめた」
「いつ死刑になるのか、きもちのせいりがつきません。死刑はざんこくなものです。まい年、確定の日などは眠れません」
死刑は確かに残酷だ。でも、何の罪もない人を殺すことはもっと残酷だと思う。このコメントは、死刑廃止団体が行った死刑囚へのアンケートに答えたものだけど、被害者遺族のことを考えるとやるせない思いがするのだ。
どんな理由であれ、人を殺していいわけがない。だから、飛躍するようだけど戦争だっていけないことなんだよね。でも、死刑廃止論を唱えるひとの中には、戦争をできる国にしようとしている人もいる。そこに矛盾はないんだろうか。
千葉君が死刑執行を許可したということよりも、どんな基準で死刑執行の対象者が決められるのかがとても気になる。再審請求を準備中に執行された「飯塚事件」の例もあるように、そこに法務省の恣意的な選択がないとはとても思えない。そのことこそ、喫緊のテーマじゃないのだろうか。
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