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2010年7月 3日 (土)

大男総身に知恵が回りかね。

 ああ、ブラジルが負けちゃった。途中であまりの眠気に寝っこけちゃったのがいけなかったか。ま、相手が日本と同グループだったオランダだから、仕方がないとしよう。今夜はアルゼンチン対ドイツ。メッシは神の子になれるだろうか。

 昨日の朝日の夕刊にちょこっと載っていたのだが、ヒトラーの演説を着メロに使った男が警察に拘束されたという。戦前の国家主義や軍国主義的な思想に肝要なばかりか、ノスタルジーさえ感じる人たちの主張が堂々とまかり通る日本に比べれば、なんと厳格なことか。そもそも、ドイツでは現在の憲法の理念に反するナチスなどの政治団体のスローガンやシンボルを掲げること自体、刑法で禁じられているから、こうしたお調子者にも厳罰で立ち向かうことができる。もっとも、表現の自由との兼ね合いはどうなるのかという疑問もないわけではないのだが、やはり国をあげて先の戦争を反省しようという信念がそうさせているのに違いない。

 超保守主義を標榜する勢力の動きが活発化する中、ドイツのこうした姿勢を手本に改めて日本と戦争について考えるべきだと思う。それは、沖縄の基地問題にもつながっていくことだ。抑止力なんて言葉が一人歩きするのも、戦争をゲームのように捉えているからで、実はもっと怖い言葉なのではないだろうか。抑止力という言葉が獏とした危機感を煽っていく。でも、考えなくてはいけないのは、抑止しなくてはならないものとは何なのかということなんだよね。

 ところで、プリンスホテルの日教組教研集会の会場使用拒否に対して、東京地検が起訴猶予処分を下した。東京地裁による会場使用命令に反しての行為にもかかわらず使用拒否したプリンスホテルの行為は法治主義への挑戦でもあるわけで、東京地検の判断はとても納得いかんな。こんな時こそ検察審査会の登場でしょう。政治資金規正法の重箱の隅をつつくような形式犯をあたかも重罪人のように仕立て上げる暇があったら、検察はこの事件こそ起訴すべきだったのだ。さあ、検察審査会の皆さん、よろしくね。

 検察審査会といえば、小沢君の一件はどうなったのだろうと思っていたら、どうやら補助弁護士が決まらず困っているらしい。一回目の補助弁護士はとかくの噂があっただけに、辞退しちまったらしく、後釜が決まらないのだとか。どうやら、検察審査会の議決は9月以降にずれこむようだが、民主党の代表戦とも重なってくるみたいだから、どうなることやら。それにしても、こんなに長い間宙ぶらりんの状態じゃ、小沢君でなくとも嫌になるだろうし、これって人権侵害でもあるんじゃないのか。

 いやー、大相撲スキャンダルもどんどんヘタレになってきてます。調査委員会も座長の伊藤君が当初はやたら張り切ってたくせに、ここにきて腰砕け。ま、これが最初からの既定の路線だったんだろうけど、それにしても世間を舐めすぎだね。結局、大嶽親方と琴光喜にすべての罪をなすりつけて一件落着しようとしてるんだろうけど、相撲協会そのものが腐ってることだけはよくわかった。

 いわば、「大男総身に知恵が回りかね」ってところだろうけど、調査委員会も「小男の総身の知恵も知れたもの」ってところか。

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