« 冷房ききすぎの地下鉄にグッタリ。 | トップページ | 落日の「朝日」。 »

2010年8月 6日 (金)

「生誕100年山本薩夫特集」は必見!

 今週は、NHK-BS2で「生誕100年山本薩夫特集」が始まった。昼の部はさすがに観る時間がないが、夜の部はしっかり鑑賞。『金環食』『不毛地帯』『白い巨塔』ときて、昨夜は『華麗なる一族』。どれも重厚な作品だが、なかでも『金環食』は八ッ場ダムと重ね合わせるとなかなか面白い。原作は石川達三。九頭竜ダム汚職がモチーフになっているこの作品で問題になっている政官財の癒着の構図は、八ッ場ダムだけでなく辺野古への基地移設にも通じているはず。それにしても、「社会派」なんて言葉は遠くなりにけりなのでしょうか。

 7月30日のブログでちょっと触れたけど、食えない男の野中君に対するフリージャーナリスト上杉君の逆襲がどうやら本格化してきた。昨日アップされた「週刊上杉」によれば、野中君がTV局宛に訂正文を送ってきたそうだ。ただし、ご本人にはなしのつぶてということで、さらに怒りがヒートアップした次第。ま、官房機密費については、この食えないオッサンの中途半端な暴露発言が尾をひいているわけで、なんらかの思惑がきっと裏にはあるんだと思う。だから、上杉君のように執念深く官房機密費を嗅ぎまわられるのは、実は迷惑なのに違いない。おそらく、何らかのメッセージが暴露発言には込められていたはずで、それは相手にしっかりと通じたのではなかろうか。だから、もう官房機密費については触れてほしくないというのが、偽らざる心境なのだと思う。

 でも、食えないオヤジはちょいと読み間違っちゃったんだろうね。まさかフリージャーナリストがこんなにもしつこくこの問題を追及してくるとは予想できなかったんだろうね。で、いつもの調子でTVを通じて恫喝したのはいいけど、さらに怒りに火をつけちゃったってところなのだろう。コラムの最後には、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会への提訴を示唆しているから、とことんやって食えないオヤジのはなをあかせてほしい。

 BPOといえば、TV朝日の『報道ステーション』が、「放送倫理上問題あり」と指摘された。
敷地の境界線にまつわる揉め事から起きた隣人による老夫婦殺人事件で、被害者がいやがらせをしていたことが事件の背景にあるかのような印象を与える番組作りが批判されたものだ。事実を伝えるのがニュースであるはずなのに、TVってなぜか加工しようとするんだよね。面白い必要なんかないのに、何かフックをかけないと気がすまないというのはTV製作者の「性」だと思うのだが、ニュースでこれやられちゃたまんない。ま、ニュースを装ったワイドショーって思えばいいんだろうけど、なんかどんどん劣化してるのね、TVって。

 小沢狂想曲なんかだって、ひょっとしたら人権侵害の面がなきにしもあらずで、BPOに訴えたらどうなるんだろうね。嘘流した新聞やTVだってあったんだから、民主党もそこんとろをとことん追求したら面白いと思うけどね。

|

« 冷房ききすぎの地下鉄にグッタリ。 | トップページ | 落日の「朝日」。 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

メディア」カテゴリの記事

官房機密費」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「生誕100年山本薩夫特集」は必見!:

« 冷房ききすぎの地下鉄にグッタリ。 | トップページ | 落日の「朝日」。 »