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2010年8月 7日 (土)

落日の「朝日」。

 今日から甲子園では夏の高校野球が始まる。その昔は毎日のようにTVにかじりついて観ていたものだが、個人的には夏の風物詩としての面影がなくなってから久しい。新聞売らんかなに必死な朝日新聞の「青春の押し売り」があまりにもハナにつくことも一因だが、野球そのものにあまり魅力を感じなくなったこともあるのかもしれない。とはいえ、スポーツとして野球は確かに面白い。ゲームの進行中かなりの時間ボールがデッドになっているスポーツは、野球の他にはそうそうない。つまり、野球とは「間」のスポーツであり、そこにこそ醍醐味が潜んでいる。その「間」に漂う緊張感に、かつてはゾクゾクしたものだが、鳴り物入りの応援がエスカレートするうちに、どんどん緊張感は希薄になって、つまんなくなっちゃったんだよね。ま、高校野球は応援もゲームの要素のひとつではあるからとやくは思わないが、一度でいいからシーンと静まったなかでのピッチャーとバッターの勝負を味わってみたいものだと思う今日この頃なのである。

 さて、ドロボー官房長官の河村くんが火事場ドロボーしたと噂されている官房機密費2億5千万円について、東京地検が内閣府に使途照会するようだ。ま、これがポーズなのかどうかわからないけど、官房機密費ったって税金なんだから、告発があった以上はしっかりと捜査する義務が検察にはあると思うけどね。

 それを報じている朝日は、では自分たちの官房機密費問題はどうするんだろうねえ。自分たちのことはほっかむりしたままでは、とてもじゃないけどドロボー官房長官を非難できんもんね。

 さらに朝日は今日の社説で、「政治とカネ」を唐突に持ち出して、なんのことはない小沢復権を必死になって牽制している。「検察審査会の2度目の議決を誰もが息を殺して待つ。こんな政治の閉塞を放置したままなのは、まったくの怠慢だ」なんてぬかしてるけど、検察審査会がそんなに偉いかね。ちょっと違うんじゃないか。検察審査会は裁判所でもなんでもないんだよ。仮に2度目の「起訴相当」が出たからって、それは有罪を証明するものでもなんでもない。検察審査会の議決があたかも犯罪者を告発しているかのような発言は、為にするミスリード以外のなにものでもない。ご丁寧に、オピニオン欄では、「どう切り込む 政治とカネ」なんて記事を組んじゃって、意図がミエミエだよ。

 「メディアとカネ」にはほっかむりして、本当に恥知らずな新聞「紙」になったもんだ。まさに、落日の「朝日」か。

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