« 郵便不正事件は小沢狂想曲のピースのひとつ。 | トップページ | 中国漁船船長釈放、小沢狂想曲公判前整理、そして強制代執行 »

2010年9月24日 (金)

「前田VS検察」・・・こうなったら面白い。

 昨日は買取希望の書籍が、ダンボール7箱分どどっと到着。地質学関係の研究者の方からの依頼で、ハヤカワ・SF・シリーズにはじまり、三笠書房、久保書店のシリーズ物、さらには日本のSFまで、実に400冊近い蔵書は圧巻の一言。しばらくは、400冊近い書籍の検品に没頭しなくてはいけないけど、こういう大変さはいつでも歓迎。まだダンボールはそのままだが、開封する時のワクワク感に今から気もそぞろの週末なのである。

 報道によれば、前田容疑者が証拠改竄を認めたとか。ま、容疑は動かしがたいものなのだろうが、スクープ(?)以来、「朝日の取材によれば」と自慢タラタラだったのが、ここにきて「検察関係者によれば」という記述が目立つようになってきた。独自取材の報道が影をひそめてきたということは、検察のリークにのっとった報道姿勢に変わったということか?

 今朝の朝刊からは、どうも前田容疑者の資質にこそ問題があるという論調がチラホラ垣間見える。「耕論」のページでは、ヤメ検若狭君が近頃の検事の能力劣化を憂いているが、これも結局のところ前田一人が悪いって言ってるようなもの。そのとなりには、千葉前法相のインタビューが載っているが、こちらはまったく情けないの一言。官僚にがんじがらめにされて、何もできなかったことをエクスキューズするばかり。

 個人の不始末という検察側のストーリーにそったムード作りがそろそろ始まったということは、今後はちょいと気をつけてマスメディアの報道を見ないといかんな。検察のリーク垂れ流して、前田が悪いってことですませるつもりかもしれないからね。小沢狂想曲の際の検察リークのすさまじさは、その事件そのものがどうも胡散臭いということで問題になったけど、今回の証拠改竄は容疑としては疑いがなさそうなだけに、ついマスメディアの報道を鵜呑みにしかねない危うさがある。「検察関係者によれば」という文言が入った記事は、要注意! お馬鹿な検事とはいえ、「推定無罪」は担保しなくちゃね。

 ネットでは、前田容疑者が、「取調べの可視化」を要求し、さらに村木さんの主任弁護士の弘中君に弁護を依頼したなんて噂が飛び交っている。弘中君に弁護依頼は悪い冗談としても、「取調べの可視化」を要求するってあるかも。ここまできたら、自分ひとりがスケープゴートにされるのは前田容疑者としても納得いかないだろうし、検察の取調べのめちゃくちゃさかげんは自分がよく知っているわけだから、「可視化」要求って案外筋が通っているような・・・。検察にしたら、前田容疑者にケツまくられて、何から何まで喋られちゃったら困るだろうからね。そのへんは、やり手の検事だったんだから、当然わかってるだろうし、ちゃんと計算してるんじゃないかな。だからこそ、検察としては第三者機関に捜査を委ねることはできない・・・ってのが本日のくろねこの見立てです。

 前田容疑者が第二の三井さん(元検事。検察裏金問題の告発者)になって、「前田VS検察」って図式になっていったら、面白い展開になるんだけどな。

 ところで、検察にはめられた佐藤栄佐久元福島県知事が、証拠改竄を受けてブログで思いを語っている。是非、ご一読を

|

« 郵便不正事件は小沢狂想曲のピースのひとつ。 | トップページ | 中国漁船船長釈放、小沢狂想曲公判前整理、そして強制代執行 »

検察 」カテゴリの記事

朝日新聞」カテゴリの記事

郵便不正事件」カテゴリの記事

古本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「前田VS検察」・・・こうなったら面白い。:

« 郵便不正事件は小沢狂想曲のピースのひとつ。 | トップページ | 中国漁船船長釈放、小沢狂想曲公判前整理、そして強制代執行 »