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2010年9月 8日 (水)

数の論理。

 台風9号の影響なんだろうね、久々のお湿り。猛暑が襲って以来、床にベッタリねそべってばかりいた我が家のドラ猫も、今日はお気に入りのソファで寛いでいる。ずいぶんと過ごしやすい気候になったってことなんだろうな。ま、台風一過の明日は、また暑さもぶりかえしてきそうだけど、今日はちょっとした息抜きってところか。

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 検察審査会の議決が来月末にも出そうだという記事があったが、ここにきてってことは小沢君を牽制してるわけね。牽制って言えば、朝日の社説がまたやってくれた。「派閥の論理と縁を切ろう」って見出しで、「民主党議員へ」なんて呼びかけのサブタイトルも付けちゃうという念の入りようだ。ようするに、派閥のしがらみにとらわれることなく、議員自らの信念で投票して欲しいということなんだろうが、その意見は至極当然。しかし、朝日の下衆なのは、「日本の政治はその改革の歩みの中で、「数の論理」「派閥の論理」を乗り越えようと試みてきた。(中略)にもかかわらず、党内に巨大な議員集団を作り上げたのが小沢氏である」ってなっちゃうところだ。つまり、小沢君が悪の元凶なんだよって言いたいわけ。

 世論調査の結果こそが「民意」なんであって、それを無視しちゃいけないよって、立場を決めかねているヘタレ議員を恫喝してみたけれど、どうもうまくいってそうもない。それどころか、熱狂的な小沢支持の声も聞こえてくる。このままだと小沢総理大臣誕生も、あながちあり得ないわけではない。ならばってことで、今度は派閥がどうしたこうしたってことで、揺さぶりをかけてみたってことなんだろう。

 でも、菅君も小沢君を批判するときに、「数の論理」ってことを良く言うけれど、まずは多数意見を集約していくことが民主主義の根幹なんじゃないのか。菅支持65%なんてのも、その「数」に意味があるからこそ、これが「民意」だってマスメディアは言ってるんでしょ。つまり、「数」を否定したら、世論調査なんて成り立たないってこと。政治だって同じこと。なにも、「多数=正義」なんてことじゃなくて、とりあえずの目安なんだよね。だから、「数の論理」を否定するってことは、民主主義を否定することにもつながるんじゃないかと思うけどね。

 それはともかく、手を変え品を変えて小沢批判を繰り返すマスメディアにはほとほと呆れるばかり。民主党の議員には、朝日の社説なんかに惑わされずに、菅だろうが小沢だろうが自らの信念に基づいて投票してもらいたいものだ。君の一票が、この国を左右することになるんだからね。他人の顔色うかがってる場合じゃないんだよ。

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以下、二つのブログエントリーの紹介。 まず、9月8日付の朝日新聞については私も書 [続きを読む]

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