郵便不正事件は小沢狂想曲のピースのひとつ。
天気予報は当たった。猛暑もすっかり影をひそめ、それどころか雷まで鳴っている。秋雨の季節になったということか。さすがに今年の夏は暑かったから、このまま秋本番に突入してくれればいいのだが。
予想通りとはいえ、どうやら検察トップも証拠改竄の事実を把握していたようだ。「報告を受けたのであれば覚えているはずだが、そういう言葉は覚えていない」とか、「書き換えられた疑いがあることについての報告を受けていない」とか、弁解に大童だけど、こんな供述を仮に容疑者がしたとすれば検察はまったく聞く耳もたないはずなんだよね。こうなったら、取調室に軟禁して、壁に向かって直立不動させて反省してもらおうじゃないの。地検特捜に逮捕された被疑者はみんなそうした虐待受けてきたんだからさ。
ま、検察が組織ぐるみで証拠改竄に関わっていたなんてことは百も承知だから、ようは今後どこまで捜査の手が伸びるかが問題だ。郵便不正事件に関わった検事は全員逮捕、なんて過激な意見もあるからトップの何人かが引責辞任したくらいじゃおさまらない。当然、検察特捜部解体論だって囁かれるだろう。
組織ぐるみってことが見えてきたんだから、当然第三者機関による検証こそが急務だと思うけどな。昨日のテレ朝『スーパーモーニング』では、ヤメ検の大沢君が「シロートに検察の捜査はできない」なんて間の抜けたことをぬかしそうだが、だったら検察審査会のシロートにだって審査なんかされたかないやね。
ま、それはともかく、犯罪者集団「地検特捜部」の実態は、これをきっかけにどんどん暴かれていくことを期待するとして・・・そのきっかけとなった、郵便不正事件とは何ぞや、という検証もする必要があるのではないだろうか。
そもそも、この事件はこれまでにも何度も書いたように、小沢狂想曲の一環であり、民主党の鬼瓦、石井一君をターゲットにしたものであることは間違いない。朝日なんかは、最初っから、「裏には民主党の大物代議士の名前が囁かれいる」みたいなこと書いてたからね。つまり、小沢叩き==民主党つぶしを完成させるためのジクソーパズルのピースのひとつでもあったわけだ。
で、とりあえず末端の村上君を逮捕してギューギュー締め上げた結果、村木さんの指示という供述を引き出したんだけど、ところがどっこいこの方が一筋縄ではいかなかった。どんなになだめすかしても検察のストーリーにまったく乗ってくれないものだから、困っちゃったわけね。そこで、爆弾(=証拠改竄)仕掛けちゃったということになっていく。
結果、村木さんは冤罪ということになるわけだけど、証明書偽造という事実はあるわけで、ノンキャリアのいち係長が独断でできるわけがない。ましてや、検察にいわせれば政治家案件なわけで、では誰が指示したのか。いま噂になっているのは、村木さんの上司だったS氏の存在だ。この御仁は、検察に村木さんが関与したかのような供述をしたのだが、公判では否認に転じている。部下を貶める検察への供述そのものが噴飯物で、まったくお咎めなしというのは解せない。現在はどこぞの町長をしているらしいが、どうも検察とタッグを組んだんじゃないかというのがくろねこの見立て。あっ、見立てですから、想像ですからね、そこんところよろしくね。
村木さんは無罪だったけど、郵便不正事件は実際の事件なわけで、その真相を探らないと最終的な解決にはならない。そこで肝になるのが、先にも述べたように小沢狂想曲の一環だったということ。だからこそ、証拠改竄してでも事件にしたかったわけで、そこまで組織ぐるみでやるというのは相当の大物がその先にいなくちゃ辻褄が合わない。そう考えると、西松建設事件や陸山会事件も、もう一度新たな視点で見つめなおす必要があるのではないのだろうか。だって、証拠改竄の張本人が取調べに当たって供述調書も取ってるわけだし、案の定、供述取られた元大久保避暑は起訴後に否認に転じているんだから。郵便不正事件と同じような構図がここにもある。
なによりも、郵便不正事件と小沢狂想曲とをつなぐミッシング・リンクを解明してこそ、この一連の事件における検察の闇が見えてくるのではないだろうか。郵便不正事件は小沢狂想曲のピースのひとつ。それを忘れちゃいけない。
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