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2010年9月 1日 (水)

菅VS小沢VSメディア、そして辺野古。

 暑い暑いと言いながら、早9月。昨夜は庭で虫の声が・・・。残暑は続くとはいえ、やっぱり秋の気配はそこまで来てるんだなあ。

 で、民主党代表戦は何のことはない、小沢出馬でめでたしめでたし。結局のところ鳩山ポッポ君の仲介ってなんだったんでしょうね。30日には、「トロイカ+1」なんて言っちゃって、菅君も挙党態勢に大いに乗り気なところを見せていたけど、「言葉だけじゃだめだよ。具体的な誠意(人事)を見せてくれなきゃ」って突っ込まれたらとたんに豹変。つまり、腹の内を見透かされたってこと。小沢流の権力闘争もほめられたものではないが、菅君の市民運動にありがちな「なし崩し的な手法」が露呈されたってことか。

 首相就任以来の菅君の言動や行動を見ていると、どうも信用ならない奴だなあというのが正直なところだ。信念に則って行動してないから、あっちにふらふら、こっちにふらふら。挙句の果てに、「トロイカ+1」ってなんのこっちゃと思ってたら、舌の根も乾かないうちにこれも撤回。いやあ、ガッカリなんてもんじゃない。日刊ゲンダイにサラリーマン感覚で政治やられちゃたまらないって揶揄されてたけど、派閥均衡政策で就任したのはいいけど、結局のところ社内の派閥抗争にあたふたするサラリーマン社長って風情だもんね。

 それでも、妙に密室談合でしゃんしゃんにならなくて慶賀の至り。菅君も小沢君も堂々と代表戦を戦っていただきたい。メディアは「選挙戦にうつつを抜かす民主党」なんて言いたい放題だけど、卑しくも総理大臣を決めることになる代表戦に対して何ぬかすか。ひょっとこ麻生君で決まった自民党総裁選の茶番劇に比べたら、よっぽとマシだ。自民党総裁選を必死に煽ってたのはどこのどいつだ。あの時だって、リーマンショックやら何やらで日本の経済は大変だったんだからね。いまとそれほど状況は変わらない。悪人面の大島君なんかが民主党代表戦を批判するのは筋違いと言うものだ。

 菅・小沢会談でどんな話し合いがもたれたのか、憶測を呼ぶのは仕方がないことだが、それをあたかも真実であるかのように報道するのはどんなものなんだろうね。昨日の夕方のテレビ朝日『スーパーJチャンネル』では、ヘビースモーカーの大谷君が法務大臣の人事について小沢君の思惑があったらしいという話をしていたが、正確には「あったとしたら」なんて誤魔化してたけど、そんな憶測話ってTVですることなのか。検察審査会に対する牽制を小沢君があたかもしているかのようなコメントは、ジャーナリストを任じるヘビースモーカー大谷君の言動としてはサイテー。ジャーナリストとしての矜持があるなら、憶測でなく裏をとってから堂々と論じなさい。

  ところで、民主党代表戦のゴタゴタの裏側で、辺野古に関する日米専門家協議の報告書が発表された。朝日は、この記事の中で、「仮に小沢氏が新代表・新首相に就任すれば、辺野古移設は事実上「白紙」となり、日米関係に再び緊張が走るのは必死だ」と、またしてもアメリカ怒らしたら大変だぞとがなりたてている。

 いまだにこんな認識なんだね。天下(?)の朝日が聞いて呆れる。米軍のグアム移転が2017年以降にずれ込んだんだから、2014年のグアム移転を条件とした辺野古移設そのものが何だったのかということをまず問うべきなのに、この大新聞はアメリカ怒らせちゃまずいぞの一点張り。小沢君が首相になったら、「辺野古移設が事実上白紙」になるなら、それだけで小沢君を支持しちゃうけどね。

 いずれにしても、沖縄問題も含めて、民主党代表戦はメディアの腐れ具合を図る意味でも大いに楽しみなくろねこなのであった。

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コメント

日経平均 今日は今のところは、下げ一服ですね。
菅さんでも小沢さんでもどちらでも良いですが、景気回復と円高を何とかして欲しいものです。

勉強させてもらいました。 ありがとうございます。

投稿: 株式勝男 | 2010年9月 1日 (水) 21時51分

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