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2010年9月30日 (木)

女性検事は正義のヒロインか?

 春と秋の改編期は、TVの劣化が最も顕著に現われる時期だ。今年も期待にたがわず、トンデモ特番のオンパレード。なんてブツブツ言いながらついついTVを観ている自分がいるってのも情けないのではあるが・・・。で、昨夜も食後にちょいとTVをつけたら、珍名さんをどう読むかなんてのをやっていた。たとえば、「月出」という苗字は「ひたち」と読むんだとか。なんでも、月が出るということは太陽を断つにつながるところから、「ひたち」となったそうな。その他にも、「月見里」は「やまなし」。なんとなれば、山がないから月が見える、という判じ物の世界ですな。まだあります。「街風」で「つむじ」、「隣」で「ちかし」。いやあ、唯一あてずっぽうであたったのは、「つむじ」だけだった。

 古本くろねこ堂にも、いろんな苗字の方から注文が入る。ほとんどがどうにかこうにか読めるのだが、まったく検討がつかないという苗字もある。つい最近も、「目」という苗字の方から注文があった。ふむ、「まなこ」さんと読むのだろうか。まさか、「め」さんではあるまい。てな具合に推理してみたのだが、調べてみたら見当違いもはなはだしい。なんと、「さっか」と読むのであった。なんでも、律令制度の官職にそのいわれがあるのだとか。由緒正しいお名前だったんですね。

 さて、前田暴走検事による証拠改竄は、村木さんの逮捕前に既に改竄がなされていたとマスメディアが報じている。つまり、自分たちのでっち上げたストーリーが壊れそうになって事件になりそうもないので、慌てて証拠改竄しちゃったったわけらしいが、こうなると検察ってのは犯罪を自らの手で作り上げる「犯罪メーカー」ってことになるね。なんだか、すごいことになってきた。

 マスメディアもそんな特捜を正義のヒーローに仕立ててきたわけだけど、今週の週刊朝日で、郵便不正事件の弘中弁護士が次のように語っている。

「メディアと特捜部は似ているんですよ。自分たちを正義だと思っていて、真相というものがあると信じ込んでいる。だから、被疑者は極悪であるというストーリーを描いてしまう。都合の良い部分は膨らませ、悪い部分は使わない、わかりやすい話にしてしまうのです。そうした性格が似ているものだから、検察からリークを受けると喜んで書いてしまう」

 これは、足利事件の佐藤弁護士との対談での発言だが、この言葉のなかに検察とマスメディアの闇がすべて凝縮している。

 で、マスメディアのなかには、改竄を上司に報告したという女性検察官を、あたかも正義のヒロインのごとく報じているむきもあるが、それってどうなんだろう。確かに、改竄に気づいて職を賭けて訴えたという事実は尊いけれど、無実を知りながら郵便不正事件の告発に加担したというのもまた事実なんだよね。内心忸怩たる思いがあっただろうことは察しがつくけど、やはり無実の人間を裁判にかけたということは大いに反省すべきなんじゃなかろうか。でっち上げであることを知りながら、控訴を取り下げることもなかったんだから、組織ぐるみの犯罪であることは動かしようがない。

 上司に報告したという検事を正義の味方に仕立て上げることで、検察全体の問題というよりは、前田個人の不始末というところに着地点を見出そうとする思惑がチラホラ見えるのはうがちすぎだろうか。今回の証拠改竄事件は、検察の大掃除という意味ですべての出発点であり、これで終わりにしてはいけないと思うけどね。

 九州では、宮崎のセールスマンが次期知事選に不出馬を表明するわ、阿久根市では市議会議員がつかみ合いするわで、めちゃくちゃなことになっている。宮崎のセールスマンは、「県知事として限界を感じた」とのたまっているようだが、だったら東京には来ないでね、お願いだから。それよりも、まずは自分を「どげんとせないかん」のじゃないのか、宮崎のセールスマンは。ま、勝手にすればだけど。

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