命の危険があるから匿名だそうです。
おいおい、いまさら星野か、楽天は。しかし、好きだよね、昔の名前が、この球団は。大言壮語して北京オリンピックでずっこけて、WBCの監督やって汚名返上と思ってたら、イチローにクレームつけられて、現場復帰はもうないと思ってたけど、まだやるか。思えば、闘将とかなんとかイメージばりが先行しているけど、一度も日本一になったことない監督なんだよな。リーグ優勝することだけでも大変なのはわかるけど、ちょっと買いかぶりのような気がする。
かつて、長島監督が解任される時に、バカだチョンだとスポーツマスコミはここぞとばかりに叩いたことがある。その時、日本ハムの球団社長であり、監督時代には、「魔術師」「知将」と謳われた三原脩が、「一度も優勝経験のない監督が名将と称賛され、2度も優勝した長島が非難されるのはおかしい」といった意味のことを語ったことがあるが、まさに至言。あっ、優勝経験のない名将(?)って別当薫ね・・・おそらく。それはともかく、田尾を途中解任した楽天には興味がないのでご勝手に。
日ハムといえば、大沢親分が亡くなった。「喝」はいただけなかったが、べらんめえな野球小僧ってイメージは好きだったな・・・合掌。
さて、大方の予想通り、郵便不正事件の「証拠改竄」報道で、朝日新聞が新聞協会賞を受賞した。早速、自画自賛の紙面作りというのは、ま、いたしかたのないところ・・・としてもだ、「郵便不正事件」に加担した反省のカケラもない自慢話には閉口する。社会面に、検察担当の記者の『弁護人「書けるのか」 メディア不信も痛感』という見出しの署名コラムが掲載されているのだが、その中で気になる部分がある。
(これより引用)
記事にすることに迷いがなかったと言えば、うそになる。多くの検事たちはまじめにやっている。証拠を改ざんした行為は許せないが、記事になれば、検察本来の業務に支障が出るのではないかとも自問した。だが、組織のウミを出し、再生してもらうことこそが検察にとっていずれプラスになると信じた。
(引用終わり)
逡巡する現場の記者の心境と素直に読めばその通りなんだろう。しかし、自問するということは、自制するということでもあって、自主規制がどこかで働く場合が往々にしてあるってことがよくわかる。おそらく、そうした自主規制で本来なら世に出るべき権力の不祥事が、闇に葬られた例は数知れないのだろう。
「検察本来の業務に支障が出るのではないか」と自問するより前に、事の大きさに記者魂ってのが刺激されなかったんだろうか。なんだか、検察にとてもやさしいひとたちなんだね。やはり、ギルド化された司法記者クラブと検察の仲間意識がそこにはあるんだろうか。なんだか、あまりにも素直に心境を吐露した原稿になってるけど、こんなヤワでいいのかなと心配になってくるほどだ。
村木さんの無罪を受けて、上村元係長たちの罪名が変更になるようだが、「証明書の発行が国会議員の口添えによる「議員案件」だっとする主張については、(中略)今後の公判でも維持するとみられる」と昨日の朝日夕刊で報じられていた。どうやら、「倉沢被告や上村被告の前任者の公判証言などから立証できる」とされたようだが、ほんまかいな。国会議員の口添えがあったかどうかって、とても重要なもので、検察はまだ鬼瓦石井君を狙っているということなのだろうか。記事そのものが「検察関係者によると」となっているので、真相はわからないけど、頼むから独自取材による見解もちゃんと載せておくれ。゛結局は、いまだにリークで紙面作ってんだよね。
で、その朝日夕刊には、小沢君を告発した「真実を求める会」を取材したらしい記事が乗っている。ま、なんともぬるいというか、知っていながら知らない素振りというか、まるでよいしょ記事みたいな出来なのには目が点でありました。団体の代表が、「命の危険があるから、名乗ることは出来ない」とかで匿名を条件に取材させてもらったらしい。ちゃんちゃらおかしいやね。そんなこと言ったら、裁判員はどうなるんだ。法廷で顔さらして、記者会見まで開いている。ヘタするとお礼参りの危険だってあるんだよ。「命に危険がある」とかなんとかマンガチックなコメントに突っ込むのが記者だろうに。そもそも、そんな殊勝なタマではないだろうに。「真実を守る会」・・・しかしてその実態は。朝日も取材したんだったら、そこんところちゃんと書かなくっちゃ、新聞協会賞が泣くってもんだ。
ところで、検察審査会の補助弁護士が、「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」と審査会メンバーに共犯関係についてレクチャーしたらしい。これは、こうした強固な上下関係があるから共犯が成り立つんですよってことを説明したかったんだろうけど、暴対法と政治資金規正法を一緒くたにされちゃっちゃたまらんな。政治資金規正法では収支報告書を正しく記載する義務は会計責任者に課されている。だから、よほど積極的な指示がなければ代表者である政治家の共犯は認められないんだよね。ここがなかなか難しい。
政治資金規正法の立法の精神ってなんか誤解され続けてるんだよね。罪刑法定主義の原理・原則からいって、政治資金規正法で代表者まで逮捕・起訴するなんて土台無理な話。そこを突破するには、「~に違いない」とか「~と疑われる」という供述からの推測ではなく、厳密な証拠がいる。そこをねぐってしまったら、法律なんかないに等しいわけで、小沢君に限らず、誰が被疑者であったとしてもそこはしっかり守ることが法治国家というもんだ。検察審査会の議決を無批判に受け入れていると、明日は我が身になるかもしれないよ・・・おお、コワっ!
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コメント
「証拠改竄」というとんでもないネタを掴んでいながら、それを記事にするのを逡巡したということは、それ自体言語道断なんですよね。こういう署名原稿が書けるということは、検察の犯罪に加担したかもしれないという認識はまっくないということなんでしょう。
投稿: くろねこ | 2010年10月 7日 (木) 13時48分
>証拠を改ざんした行為は許せないが、記事になれば、検察本来の業務に支障が出るのではないかとも自問した
もし村木さんが有罪だったら、同じ事ができたのでしょうか。
証拠を改竄した行為をスクープする事が出来るほど記者魂があったでしょうか。
裁判所に楯突く勇気が検察担当の記者にあるのか。
投稿: 新党 一人 | 2010年10月 7日 (木) 13時03分