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2010年10月10日 (日)

ちょいと疑問な検察審査会経験者の投稿。

 どいうわけだか、僕のまわりにはライオンズのファンが多い。ペナントレースで優勝を逃した時には、そろいも揃ってガックリしていたものだ。その余韻も覚めやらぬうちのCS初戦の大逆転負けは、彼らにとって、「在庫扱いで悔しい・・・」と嘆く日航のパイロットのようなやるせなくも情けない心境だったのではなかろうか。4点差で迎えた9回、マウンドには守護神シコースキー。ま、ファンならずとも勝負あったの展開で、まさかの1死満塁。それでも4点差ならどうにか逃げ切れるかとも思ったが、そうは問屋がおろさなかった。結局同点にされて、延長11回にあってはならいホームラン打たれて勝負あり。ライオンズは、これで本当の崖っぷち。これこそ、短期決戦の恐さでありましょう。

 前田捏造検事が、証拠隠滅で明日にも起訴されるようだ。同時に、懲戒免職されるとか。大坪トンデモ部長と佐賀ヨウヤク副部長の二人は否認を続け、どちらも徹底抗戦のかまえだから、証拠改竄事件はこの先どう転ぶかわからない。トンデモ部長は、教え子の弁護士らで弁護団をつくったそうだから、ちょいと面白い展開になってきた。

 TVでは相も変わらずヤメ検たちが「昔はよかった」式のコメントを垂れ流して、三バカ大将による特殊なケースとして幕引きをしようと目論んでいるようだけど、ここまでくるとさすがに世間は騙せない。可視化を認める代わりに、この事件はここで終わりってことにしようなんて策略も練ってるかもしれないけど、トンデモ部長とヨウヤク副部長が、今後起訴されたとして、公判でどんな手をうってくるかでずいぶんと流れは変わってくるだろう。

 願うべくは、ここまできたらトンデモ・コンビには、ケツをまくりにまくって洗いざらい検察の闇をくっちゃべっていだきたい。特に、トンデモ部長が深く関わった検察裏金問題に関しては、おそらく最高検もそっとしておきたいところだろうからね。

 中国に拘留されていたフジタの最後の一人がようやく釈放された。「処分保留」ってところが日本への嫌味なんだろうけど、報道によれば保釈金も納めたらしい。ま、中国の法律を犯さなければ1年後には返還されるそうだけど、保釈金ときたか。中国の船長の時は、保釈金はどうなったんだろう。おそらく、そんなもの請求してないと思うけど、もし請求してたら凄いことなってたんだろうね。

 ところで、朝日朝刊の「声」蘭に、検察審査会の審査員経験者の投稿が載っていた。投稿者は、小沢君と宝塚脱線事故を引き合いに、「起訴議決が2回も出された案件は、アマチュアの感覚で限りなくクロに近いと判断したということにほかならないと思う」と論じている。ちょっと待って、プレイバックだな。検察審査会は検察の結果に対して異論を挟むだけであって、「黒か白か」は裁判所が判断するんじゃなかったのか。先の議決分のまとめには、そうしたためられていたはずだよ。「起訴相当」が「限りなくクロに近い」という判断だとするなら、そんな裁きはシロート集団の検察審査会にして欲しくはないね。これって、越権行為なんじゃないかな。投稿者の論が成り立つなら、起訴=黒が、起訴=限りなく黒に変わっただけで、ならば仮に裁判で無罪となった時の責任はとってもらいたい。

 そして、「検察の不起訴を覆すのはそれなりの理由なり考えがある」と言うのだけど、「それなりの理由」ってのが問題なのだ。最も考慮しなければならないのは、「それなりの理由なり考え」にどれだけ説得力があるかということ。でなければ、「よくわかないから、とりあえず裁判してみましょうよ」なんて理由でも、不起訴を覆せるってことになっちゃう。

 今回の議決文を読めば、説得力に極めて乏しいことがよくわかる。なによりも、検面調書に対する信用性をその拠り所としている点は大いに疑問だ。なぜなら、大久保秘書の調書は前田捏造検事の手によるものであり、証拠改竄が問題にされているいま、その調書の信用性にクエッションマークがつくことは自明のことであり、それだけで事件そのものが見直されてしかるべきことなのだ。つまり、調書の信用性を前提とした「それなりの理由なり考え」というのは、いまや何の説得力も持たない。もう一度、審査を見直すのが、審査員に課せられた義務ではないだろうか。

 さらに、起訴されることによるリスクが、どれほどその当事者の人生に影を落とすか・・・審査員にはそうした認識が欠如していることも大きな問題なのだと思う。「アマチュアの感覚」でひとの人生弄ばれちゃかなわんな、というのもひとつの「市民感覚」なんだけどね。

【くろねこの競馬予想】 

今日の東京競馬場は、秋の天皇賞を占う重要なレース、毎日王冠。思った以上に雨が降ったから、馬場状態が微妙。というわけで、思い切って重馬場巧者のシルポートを狙ってみたい。相手には、アリゼオとショウワモダン。ペルーサが圧倒的な人気だろうけど、渋った馬場で切れ味が総裁されそうな、そんな予感がする。

京都では京都大賞典。ここはオウケンブルースリーで仕方ない・・か? ここはアッサリと勝って、天皇賞、ジャパンカップの王道を歩んでほしい。

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