前田捏造君、起訴。
昨日の体育の日は、絶好の運動会日和。近くの小学校の校庭では、幼稚園の運動会が開催され、チビっ子の歓声で大賑わい。我が家の周辺はこのところチビっ子だらけで、ここ2週間ほど運動会の竹馬乗りの練習で、お母さんの叱咤激励の声が飛び交っていた。というわけで、ご近所のチビの勇姿を見ようと、小学校の校庭へと出向いたのであった。
校庭に一歩足を踏み入れると、そこにはなんと昭和30年代の運動会の風景が広がっていた。こんなにも多くのチビっ子がどこにいたんだろうと、しばし考えてしまったほどだ。我が町内は少子化という言葉とは無縁な、子供だらけのキディランドだった。と同時に、若いお母さんのなんと多いことよ。ちょいと気分ルンルンの運動会見学なのであった。
さて、前田捏造君が起訴された。容疑は、予想通りに証拠隠滅。特別公務員職権濫用罪は適用されなかった。最高検よると、前田捏造君は容疑を認めていて、こんな供述をしているのだとか。
「マイナス証拠があっても起訴内容は立証できると考えていたが、FDを弁護側に返して、検察にとって不利な証拠だと気付かれると公判が紛糾するため、改ざんした」(時事通信)
ふむ、これってなんか釈然とせんなあ。この供述って、噛み砕いて言えば、「確たる証拠はなかったけれど、犯人に仕立て上げることはできると思った。でも、FDの日付が正しいとなると、公判維持できないのでちょっと手を加えちまった」ってことになるんじゃないかね。そう思っていたら、郷原さんが、こうつぶやいていた。
「マイナス証拠があっても起訴内容は立証できる」「不利な証拠だと気付かれると公判が紛糾する」というのはどういうことか。足利事件に置き換えると、「DNA鑑定では犯人は別人だけど自白もあるので立証できると思っていた。公判が紛糾するためDNA鑑定書を改竄した」ということになる。
つまり、証拠改竄なんてのは手段にしかすぎなくて、なんのために証拠改竄をしたのかが問題なのだ。ようするに、村木さんが無罪ということを知りつつ起訴して、犯人にデッちあげ冤罪をつくりだした、というのが今回の証拠改竄事件の肝であって、とてもじゃないが証拠隠滅なんてなまやさしいものではない。木を見て森を見ようとしない、お手盛り捜査の結果が、ここに極まれりってところか。
それにしても、可視化の問題は遅々として進まず、マスメディアもほとんど取り上げないのは納得がいかない。本来なら、今頃は「全面可視化」に向けた一大キャンペーンがマスメディアをあげて巻き起こってなくてはいけないというのに・・・。小沢君叩きにはあれほど地道をあげた新聞・TVが、可視化には無頓着ってことは、しょせんは同じ穴のムジナってことか。でも、いま可視化が実現できなかったら、おそらくもう二度とこんなチャンスは来ないだろう。
社民党、共産党は何やってんのかね。特に、共産党はその弾圧の歴史からしたって、「可視化」には「政治とカネ」なんて以上に力を注ぐべきなんじゃないのか。ま、小沢狂想曲では、恥知らずなことに検察リークにのっかって小沢世批判繰り返してたぐらいだから、「蟹工船」の哲学を望むべくもないか。
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コメント
ヤッパリ、と言うか、予想通りに「証拠隠滅」での起訴となりましたね。
検察官の証拠隠滅は、その目的は本来無罪の被疑者を罪に陥れる目的以外には無いのですから、当然に「特別公務員職権濫用罪」を適用すべきと言えます。
日本の社会的環境として、起訴されたから限りなく有罪と思う思考を変えていかなければ、今回のような検察による犯罪によって社会的地位をはく奪される人間は後を絶たないでしょう。
哀しいけど・・・
その為にも、現在の起訴便宜主義を改めて、必ず起訴をさせて有罪率を下げることで、如何に検察の主張が信憑性に欠けるかと言う事を社会が認識するようになることが必要なのかもしれませんね。
思い込みで起訴をする検察や思い込みで記事を書くマスコミが存在する以上、同じ事件は起きるでしょうね。
投稿: こじさん | 2010年10月12日 (火) 16時22分