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2010年10月 5日 (火)

さあ、法廷闘争だ!

 いやはや、昨日は午後にちょいと出かけて、そのまま飲みにいっちまったので、検察審査会の議決が出たことを知ったのは、かなり遅くのことだった。それにしても、「強制起訴」とは、なんとも仰々しい言葉だこと。まるで重罪人であるかのような響きだが、乱暴に言ってしまえば帳簿の記載ミスってことだからね。検察が見立てた水谷建設からの献金なんか、まったく審査の対象にもなっていないわけで、何をそんなに大騒ぎしてるんだろうってのが正直なところだ。

 マスメディアは鬼の首でも取ったかのように煽りに煽ってるけど、案の定、朝日なんかひどいものだ。社説では、「議員辞職を決断すべきである」と居丈高な論調は相変わらず。「世の中」の疑問に積極的に答えようとしなかったから、「世の中」の代表である審査員によって起訴されたかのように論じているが、またしても「世の中」のご意見か。そもそも、「世の中」や「民意」、さらには「市民感情」なんて言葉を金科玉条のごとく振りかざすのは、言論人として相当レベルが低い。朝日の社説に対しては、「誰も通らない裏道」さんも呆れ顔だが、まったく同感。本当にタチが悪くなったものだ、大朝日も。

・誰も通らない裏道
ついに本音を丸出しにした社説~戦争加担というDNAを持つ朝日新聞の招待

 それにしても、検察審査会の議決理由ってのもそら恐ろしいものがある。すべて推論、憶測。こんなんで「起訴相当」って言われてもなあ。「・・・するとは考えがたい」とか、「・・・は信用できない」とか、「・・・と強くうかがわせる」とか、これこそ危険な見立てというものだ。最後に、「(検察審査会の制度は)嫌疑不十分として検察が起訴をちゅうちょした場合、国民の責任で公正な刑事裁判の法廷で白黒をつけようとする制度だ」なんてまとめちゃってるけど、勝手に制度の解釈するんじゃない。ま、そこまで言うなら、仮に裁判で無罪になったら、国民の責任とやらをしっかりとってもらおうじゃないの。

 ところで、検察審査会の結論は、9月14日に出ていたそうだが、なるほど民主党代表戦の日だったのか。つまり、小沢君が代表戦に勝利していたら、即座に「強制起訴」の議決をぶつけるつもりだったに違いない。そして、議決内容は密かに民主党サイドに洩れいたとも噂されている。その結果、どどっと菅支持にまわった議員がいたとかいないとか。

 その議決発表が昨日になったのは、おそらくタイミングを見計らってたんじゃないかなあ。大阪地検特捜部の証拠改竄で検察が火達磨になっているいまこそ、絶妙のタイミングというわけか。これで多少は証拠改竄への注目が下火になると計算したんだろうね。まったくの偶然なんてあるわきゃないもん。そう思うとしたら、相当能天気なひとなんじゃないか。

 しかし、補助弁護士が決まったのが9月7日、議決がなされたのは9月14日。たった1週間ですぜ。どんな審査したっていうんだろう。それだけでも、検察審査会の審査に不信を抱く理由になるんじゃないか。膨大な調書を読み解くだけでも1週間では無理だと思うけどね。

 こうなったら、小沢君はとことん戦えばいいんだよ。不起訴になって、グレーのままで何かといっちゃ「政治とカネ」で嫌味言われるより、それこそ裁判で白黒つけちゃったほうがスッキリするというものだ。おそらく、公判維持することすらむずかしいと思うけど、裁判終わる頃には、民主党は風前の灯になってるだろうね。それとも、なくなっちゃってるかも。

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