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2010年10月28日 (木)

オスプレイ搭乗記に見る朝日の終焉。

 ベイスターズの身売りが破談になった。裏でどんな駆け引きがあったのかわからないけど、買収に名乗りを上げた住生活グループにとっては、けっしてマイナスではなかっんじゃないのか。株価は上がるわ、リクシルというブランド名は認知されるわ、ここで買収劇から手を引いたってそれなりの元は取ったもんね。哀しいのは、TBS。身売りしますって宣言して、やっぱり辞めましたはいかにも企業として品格がない。ま、相手がいることだから、かなりタフなネゴシエーションが必要ではあるのだろうけど、だからって自分の都合ばかり主張してもね。フランチャイズは変えるな、現場のスタッフはそのままで、なんて言われたら、ちょっと待てよってことにもなりますわな。

 横浜に球団を残してほしいとは思うけど、新潟がフランチャイズというアイデアは、プロ野球全体を考えればけっしてマイナスではない。首都圏に4球団(ジャイアンツ、スワローズ、ベイスターズ、マーリンズ)ってのは、いくらなんでも多すぎだからね。北海道進出で大成功したファイターズを見習えば、新潟にフランチャイズってのは実に興味深い。

 とはいえ、前にも書いたけど、住生活グループの思惑ってのはかつての日拓ホームと同じで、広告塔としての球団経営ということにあったんだから、あまり歓迎はできなかったわけで、その意味では今回の破談劇はよかったのかもしれない。でも、迷惑なのは選手だよな。特に、今日のドラフトでベイスターズに指名される選手はどんな心境だろうね。倒産が決まった会社に内定したようなものだからな。すべては、いやいや球団をもたされて、ろくに企業努力もしなかったツケが回って来たってこと。楽天監督に星野が就任した日に買収交渉決裂ってのも、何か意味ありげな気がする今日この頃なのであった。

 ところで、沖縄に配備される予定のオスプレイがメディアに公開された。未亡人製造機といわれた厄介者も、いまではこんなに安全ですよ、ってことが言いたいのだろうけど、こんなのが普天間に配備予定なんだから住民はたまらんだろうね。昨日の夕刊で、朝日新聞は1面にオスプレイ搭乗記を載せていた。わざわざアメリカの海兵隊の基地まで行ったというのに、なんともぬるい取材で、まるでジャンボのコックピットに案内された社会見学の子供みたいなはしゃぎようだ。安全性に問題はないという操縦士のコメントや、騒音についても苦情はあっても問題になるほどではないという基地広報の話なんか載せちゃって、ここまでヨイショするんかいと開いた口がふさがらなかった。

 極めつけは、「(オスプレイの)騒音は気にならない。長い間住んでいるから、ヘリの音に慣れてしまったのかも」という住民の言葉。この言葉を締めとして記事は終わっているのだが、これを沖縄の人々は何と聞くのだろう。この記者は、この取材中、少しでも沖縄に思いを馳せただろうか。こうした無神経な取材こそが、沖縄と本土の基地問題に関する温度差を生み出す原因なのだということを、おそらくわかっちゃいないだろうね。嬉々としてオスプレイの窓に顔をおしつける記者の姿が目に浮かぶようだ。 

 オスプレイ搭乗・・・記者にとってこれほど魂を揺さぶられる取材はないと思うのだが、パイロットや基地広報、そして基地周辺の住民の声を聞くだけなら、こんなに楽なことはない。オスプレイが意味するもの、そこに焦点を合わせてこその搭乗記にならないところが、朝日の終焉をよく物語っている。

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