最高検に「特別公務員職権濫用罪」の適用をお願いしてみた。
「世の中、なんかヘンだよね」・・・なんていう獏とした思いで集まった謎(笑)の市民団体「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」に同行して、前田捏造検事の「特別公務員職権濫用罪」適用をお願いするため、昨日は最高検に行ってみた。つまりは、告発状持ってでかけたというわけ。ブログやツイッターを介して集まった仲間なので、最高検に告発状提出というシュールな行為にも関わらず、地下鉄霞ヶ関の出口で待ち合わせというというなんともゆる~いスタートとなったのだった。
検察庁といえどもパプリックな機関なわけだから、手続きさえすれば出入り自由だと思っていたのだが、さにあらず。エントランスにはゲートが置かれ、ガードマンが通せんぼをしているのであった。で、「告発しにきたんですけど」とにこやかに来訪の理由を伝えるべくガードマンに話かけていると、ゲートの先の検察庁の建物から守衛と思しき人物が血相変えて飛び出してきた。
何事! と緊張が走ったその瞬間、「ビデオはここで撮っちゃだめ。もっと下がって」とかなんとか喚いているのが聞こえてきた。一応、ドキュメントしておこうということで、ビデオ回してたのだが、どうやら検察庁の前の歩道から一段高くなった通りは、法務省の敷地内なので撮影禁止ということらしい。理由はわかったけど、何もそんなに血相変えることもないだろうに、というのが正直なところ。「すみません、ここは敷地内なので撮影はご遠慮ください」と何故言えないのだろう。あれじゃ、まるで犯罪者扱いだね。
ま、守衛さんと争っても仕方がないので、「そりゃ、すまんこってす」と下の歩道までDVDは撤退。その間、守衛氏はガードマンに「撮影させちゃだめだろ」と説教たれていた。おそらく、ガードマンは派遣だと思うのだが、なんか嫌なものを見た気分ではあった。落ち着いたところで、「告発状持ってきたんですけど」と用向きを伝えると、「予約してますか」と予想していなかった応えが返ってきた。告発するのに予約が必要なんかい、と突っ込みたくなるところをぐっとこらえて、「いえ、予約してません」とニコヤかに返答。で、会の名前を告げると、「認可されてますか」とか「届出してますか」とか、これまたわけのわかんないこと言っていたが、とりあえずはこちらの係に伝えますということになり、ゲートの前でしばし待たされる。
ここまでで、まだ建物の中には入れず、それどころかゲート・インもできない有様。これが納税者に対する対応なんだから、お役所ってのは上から下まで世間知のないところだと痛感する。雨が上がっていたからいいようなものの、怒るぜ、普通は。5分ほどしただろうか、スーツ姿の二人の男性登場。事務官を名乗るも、名刺すら出さない。「お名刺を・・・」とお願いしてみるが、「規則ですので」とかなんとかわけわかんないこと言って頑として拒まれてしまった。それではということで、名前だけを聞いて、告発状を提出したい旨を告げると、こちらの用意した書類をざっと見て、「では、お受け取りいたします」とあっけないご返事。おいおい、これって立ち話みたいなもんでしょ。誰もが行き来する通りで、立ち話のまま告発状受け取るのかい。「えっ、ここで? 中に入れてくれないの?」 そんな素朴な疑問に、「では、面談室の方で」とようやく建物の中へと案内されたのであった。
天下の往来で告発状受け取って、はいご苦労さんとはなんとも恐れ入った。はっきり言って、力抜けちゃうよね。ごく常識的に考えれば、告発なり告訴なりを受け取るのは、それなりの部署があって担当者がちゃんと応対するもんじゃないの。せめて、受け取りくらい出すもんだろう。黙ってたら、門前でさよならされるところだった。
面談室では改めて書類に目を通してもらい、書類に不備がないか確認するも、事務官は慇懃無礼に「まず問題はなさそうです」の一言。で、改めて名刺を頂戴したいと申し入れるが、やんわりと「どちら様にもお出ししない規則なもので」と断られる。それならということで、告発状の受け取りを請求するも、これも断られる。いやはや、なんとも凄まじいお役所仕事。ま、今月中には受理・不受理の決定が出るそうだから、それを待って今後を考えるということで、最高検を後にしたのであった。ちなみに、ゲートのところまで事務官が見送りに出てきたけど、そんなことより名刺と受け取りくらい出そうよね。
告発状については、郷原さんが、「大変良くできた告発状ですね。これなら最高検もしっかり受け止めざるを得ないでしょう 」とつぶやいてくれている。告発状はこちらで確認できます。
後で知ったのだが、告発状って郵送するのが普通らしい。はは、向こうも突然来られて困ってたのかも。ま、何事も「市民感覚」ってことで、お後がよろしいようで。
PS
告発状提出の後、USTREMにて、岩上安身氏のインタビューを受ける。最高検の記者会見で今回の告発状の件を確認していただけるとのこと、ありがとうございます。
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コメント
昨日はお疲れ様でした。
一日も早く結果が出てくれるといいですね。
投稿: くろねこ | 2010年11月 2日 (火) 13時04分
配達証明付郵便っていう手がありましたね。
それでも手渡しというのもなかなかシロートっぽくて味がありました^^
少しづつでも声をあげる人が増えてくれたらうれしいです。
投稿: くろねこ | 2010年11月 2日 (火) 13時01分
詳細な報告、ありがとうございます。
お人柄が伝わってくる文章ですね。
投稿: 大山千恵子 | 2010年11月 2日 (火) 12時50分
お疲れ様でした。
いやー最高検って、スゴイお役所ですね。
普通書類を出したら(例えば確定申告とか)控えとか、受取り、くれるもんですよね。
ホント門の所で手渡して、後でそんなの
知りません、と言われたらそれっきりですよね。
やっぱり郵送で配達証明付にするほうが、
確実ですね。
しかし、市民が直接出向くってところに
意味があるとも思う。
今後このようなことが(直接手渡す運動)
多くなると、官僚も少しづつ市民感覚を
肌で感ずるようになるかも。
・・・・甘いか。
投稿: こなつ | 2010年11月 2日 (火) 12時40分