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2010年11月10日 (水)

尖閣ビデオとTPP

 11月になってグッと寒さもきつくなるかなと思っていたら、なんのことはないポカポカ陽気で、やっぱり温暖化のせいなんですかねえ、と月並みな言葉をつぶやいてみる。つぶやいてみたところで、「おっ、これってなんでも“政治とカネ”のせいにするのと似ているな」と思ってのであった。記号化した言葉の、なんと重宝なことよ。

 ちょいと言葉づかい間違っちゃったおかけで、拉致被害者の家族から訴えられた電波芸人の田原君に対する裁判所の「テープ提出命令」に関して、日本ペンクラブが反対声明を出した。ま、立場上は当然なんだろうけど、そもそもは田原君が「取材テープがある」と言い訳しちゃったことが問題なんじゃないのかなあ。そう言われたら、「じゃ、出してもらおうじゃない」ってなるのが人情というもの。そこを、取材ソースの秘守義務なんて木で鼻をくくったようなこと言ってるから、火に油を注ぐことになる。拉致被害者の家族からクレームつけられた時に、真摯な態度で説明責任を果たさなかったことが泥沼への第一歩になったってわけ。自分の事は棚に上げて、小沢君に説明責任求めてる場合じゃないだろう。

 説明責任といえば、尖閣ビデオに関して、スッカラ菅内閣はまったく沈黙したまんまなのはいかがなもんでしょう。ビデオ流出の犯人探しなんかより、ビデオをなぜ非公開にしたのか。その理由を説明してほしいけどね。少なくとも、流出したビデオを観る限りは、非公開にした理由はまったく理解できない。前にも書いたけど、まだ数時間分のビデオがあるわけだから、そこに剣呑なシーンが映っているなんてことも考えられる。そうであれば、ますますこの流出事件の裏が気になってくるのだが、そんな憶測がそろそろ噂となって飛び交い始めている。海に落ちた海保の職員を漁船の乗組員が銛で突いたとかいった類のことだ。そんな噂が飛び交うことこそ問題なのであって、すべては口を閉ざして貝になってやり過ごそうとしているスッカラ菅内閣の体たらくが原因か。こうなったら、全面公開するしかないと思うけど。

 ところで、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定ょに関して何かとかまびすしいが、開国派と攘夷派といった色分けの仕方は誤解を招くからやめるべきだと思う。TPPがいかなるものか、その本質的な議論もなしに、賛成するのが開国派、反対するのが攘夷派なんて、ワンフレーズ・ポリティックスはたくさんだ。字ズラだけ見れば攘夷派ってのは守旧派ってイメージになるのは当たり前で、それってTPPそのものを誤解させるものだと思うけどね。「尊農開国」とスッカラ菅君はのたまってるそうだが、TPPはワンフレーズ小泉君みたいな言葉遊びをするような単純なことではないだろうに。

 経済産業省の役人だって、TPPを真に理解している者は少ないと言われている。ましてや新聞やTVが簡単に説明できる問題ではないんだよね。ようは、経済政策で何か目新しいことしなくっちゃと焦ったスッカラ菅君がわたりに船ってことで乗っかっちゃったのが間違い。TVも尻軽なコメンテーターにTPPについて愚にもつかないこと語らせていると、それこそ国の先行きを誤ることになると思うけどね。

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