検察官適格審査会初会合と裁判員裁判で死刑判決。
昨日郵便局に行ったら、なんとアメリカへの航空便が今日(17日)からしばらく送れないという告知が。ほんまかいなと思って窓口で尋ねると、なんでもテロ対策強化のためアメリカへの航空便に重量制限が設けられ、16オンス(453kg)以上の荷物は送れなくなったのだとか。453kgっていうと、ちょっとした単行本程の重さなのだが、これからのクリスマスシーズン、アメリカにギフトを送りたいなんてひとには迷惑なこったろうね。それにしても、これってけっこう大事なお知らせだと思うのだけど、なんでまたこっそり告知してるんだろう。せめて、新聞広告出すとかしないのかなあ。それとも、こちらが見逃したのか・・・。
昨日はもうひとつ重大な出来事があった。検察官適格審査会の初会合だ。「大阪地検特捜部の証拠改ざん・隠ぺい事件にかかわった検察官について、職権による審査を開始することも含め、今後の対応を検討していくことで一致した」ということだが、ようやくこの法律が機能しだしたか。郵便不正事件における証拠改竄も、またひとつ新しい展開が見えてくるかもしれない。
そしてもうひとつ、裁判員裁判による初の死刑判決が下された。殺害の動機や方法など、かなり身勝手で残虐なものだったからこの判決は予想がついた。でもねえ、裁判長が被告に控訴をすすめるってのはどうなんだろう。死刑に反対した裁判員の心情を慮ってのことなのだろうか。上級審に送られれば裁判官裁判になるから、そこでの結論を最終的なものとして裁判員の心の負担を軽減しようとしたという見方もあるけど、それなら多数決を止めて全員一致にすればいいことだと思うけどな。被告の気持ちも推し量ったうえでの発言とはとても思えないし、それって被告にとって判決以上に残酷なんじゃないのってちょっと頭をよぎってしまった。
朝日の社説は、「仲間が下した重い決断」なんて見出しつけちゃって、極めて情緒的な論を展開してるけど、検察審査会の「市民感覚」礼賛と根っこは同じことを言っている。「熱議を重ねて到達した結論は、表面をなでただけの感想やしたり顔の論評と違って、圧倒的な存在感をもって迫ってくる」って、何が言いたいんだか。これこそ、したり顔の論評じゃないの。この裁判を傍聴してきた司法担当記者の昨日夕刊の署名原稿の方が、よっぽど
気が利いてたよ。重い判決を下した裁判員に、「仲間」だなんて安易に呼びかけちゃうその軽薄さに虫唾が走った霧雨の朝でした。
| 固定リンク
「検察 」カテゴリの記事
- 飯塚事件の証拠開示勧告を検察が拒否・・・裁判所が出せと言ってるのに、拒否できる制度そのものがおかしい!!(2024.12.30)
- 裏金議員を不起訴にした検事が検事総長のご褒美人事!!&3月だけでなく5月に起きた米兵による性的暴行事件も隠蔽!!(2024.06.29)
- 裏金事件で、地検特捜部が萩生田、世耕を不起訴処分に!!&維新の中条きよしに年利60%の闇金まがいの高利貸し疑惑!!(2024.05.03)
- 政治資金規正法の壁があると言うなら、なぜ特捜はパー券裏金を「脱税」で摘発しないのか!?(2024.01.21)
- 河井バカップル買収事件で、検察が「不起訴」をチラつかせて被買収側を供述誘導・・・性懲りもなく司法取引まがいの違法な取調べが常態化する検察の闇!!(2023.07.23)
「朝日新聞」カテゴリの記事
- 朝日新聞政治部記者が蓮舫への誹謗中傷投稿でお詫びの体たらく!!&萩生田光一が都連会長辞任に、「議員も辞めろ」の大合唱!!(2024.07.17)
- 「いまは国民の声が政治に届きにくくなっている」(菅義偉)・・・お前が言うか!!&元安倍首相秘書官の壺議員が朝日新聞で言いたい放題・・・こんな報道に何の価値があるのか!!(2023.01.12)
- ヘタレ総理が「防衛費5年で43兆円」を指示!!&軍拡政府有識者会議メンバーに名前を連ねた朝日、読売、日経の大罪!!(2022.12.06)
- 「安倍(元)総理がインタビューの中身を心配されている」・・・安倍晋三の顧問を名乗り、インタビュー記事の事前検閲を要求した朝日新聞編集委員の罪深さ!!(2022.04.08)
- 「賭けマージャン」問題で、朝日新聞社員に停職処分・・・事の本質は「権力との癒着」にあることを忘れちゃいけない!!(2020.05.30)
「裁判員裁判」カテゴリの記事
- 判決は裁判官の腹ひとつ・・・嫌な世の中になったものだ。(2011.10.06)
- 裁判長が記者会見しない不思議。(2010.11.26)
- 検察官適格審査会初会合と裁判員裁判で死刑判決。(2010.11.17)
コメント