洋酒天国、エジプト政変、そして強制起訴。
以前、『洋酒マメ天国』についてエントリーしたけど、その本家本元である『洋酒天国』が、遂に全冊勢揃いした。コツコツと探しては目録に載せていたのだが、年末になんと全冊買取の依頼をいただいたのだった。
いまさら言うまでもないことだが、『洋酒天国』は、サントリーの前身である寿屋が発行していた伝説のPR誌だ。編集長に開高健、イラストレーターに柳原良平を擁し、1955年から1963年にわたり、1号から61号まで全60冊(23・24は合併号)が刊行された。執筆人がまた凄い。ざっと並べただけでも、植草甚一、金子光晴、香山滋、谷譲治、薩摩治郎八、稲垣足穂、都筑道夫、日影丈吉、大下宇陀児、吉行淳之介、草野心平、淀川長治、木々高太郎、真鍋博。埴谷雄高etc・・・。まさに、綺羅星の如くなのだ。
そして、当時としてはかなり露出の高いピンアップもなかなかのもの。ジプシー・ローズ、万里昌代、炎加代子、白木マリ、中島そのみ、さらには日劇ミュージッホールのお姉さんたちのセクシーショットに、世の紳士は悩殺された。
『洋酒天国』はトリスバーに配本されていたので、時としてバーのスタンプなどが押してあって、それもまた無雰囲気なのだが、このコレクションにはそのスタンプもない。その代わり、3号の表紙にヴァイオリニストの林龍作の所蔵本という書き込みがある。この号には林龍作が「西洋骨董巡礼」を寄稿しているのだが、おそらくその関係によるものなのだろう。
それにしても、『洋酒天国』が全60冊、抜きとられがちなピンアップもすべて揃った完本が手に入るとは・・・。こいつは春から縁起がいいや、ってところでしょうか。画像など、その詳細はこちらを是非ご覧ください。
さて、エジプトの政変は、ノーベル平和賞受賞のエルバライダによる暫定政権が浮上しているようだが、アメリカの意向が大きく働いていることは間違いない。アメリカにらとっては、ここに社会主義政権でも成立した日にゃ、とんでもないことになるわけだから、CIAやらなにやら総動員して裏工作してるんだろうね。イスラエルとも有効的な関係を保てるかどうかも重要なわけで、アラブ世界におけるアメリカの楔はどうしてもはずすわけにはいかないってところだろう。スッカラ菅君の6月訪米が延期になりそうだってのも、日本の忠犬ハチ公になんか会ってる場合じゃないってことなのかもね・・・ま、勝手な想像だけど。
ところで、週明けの強制起訴ってのはどうなるんだろう。読売あたりも報じているようだから、遅くとも今週中にはあるのかもしれない。それにしても、この報道はどこがリークしたんだろう。起訴するのさえモタモタしてる指定弁護士には、そんなユトリもないだろうから、検察か、それとも仙石あたりか・・・。
辺野古利権の下地君に、予算が通らなければ退陣もあるんじゃないのなんて言われちゃって、スッカラ菅内閣は風前の灯になってきているようだから、小沢君の強制起訴は政権浮揚のカンフル剤にしたいってところなんだろうね。おそらく、日曜日の愛知県知事選、名古屋市長選で民主党は赤っ恥をかきそうだから、カンフル剤どころか支持率下落に相乗効果で拍車がかかるような気がするけど・・・ま、シロートの妄想ですが。
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