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2011年1月29日 (土)

検察審査会に臨時審査員の存在!?

 ライオンズの涌井の年俸調停がようやく終了。15%アップという裁定が下ったが、この意味は大きい。これまで年俸調停は7例あったけど、あの落合のケースですら球団提示額で押し切られたことを考えると、画期的な裁定ではある。調停委員会が今年からコミッショナーから独立した中立機関となったのがこうした結果をもたらしたことは間違いない。それにしても、これまでの調停委員会が中立機関でなかったことの方が、本来は問題なんでしょうね。

 中立機関といえば、検察審査会こそそうあらねばならないはずなのに、どうもそんな見方は大甘で、そもそもが政治利用するために設立されたんじゃないの、なんて疑惑まで頭がもたげてくる。その検察審査会に、また新たな疑惑が発覚した。

 モーレツ森ゆうこ君の調査によれば、小沢君の起訴相当を議決した第五検察審査会は、審査員の半分が8月4日に新たに就任、加えて正式の審査員11人全員が出席した会議は一度もなく、常に2~4人の欠席者がいたのだとか。さらに、議決時の審査員の中には3人の臨時審査員がいたという。臨時ですよ、臨時。これって、裁判員がちょっと急がしいので欠席するから、法廷には臨時の人立ててよ、というのと同じだと思うのだけど・・・それはともかく、この臨時審査員はそれまでに1度しか議論に参加していないのだとか。

 こうなってくると、検察審査会の審査員ってのは、かなり融通がきくというか、個人の都合でいくらでも替えがきいちゃうってことなんだよね。審査会にもろくすっぽ出てこないで、議決の日ですら欠席ってなったら、これはもう審査会そのものが成立していないと思うのが、それこそ「市民感覚」なんじゃないの。ましてや、議決の日にすら欠席する奴がいて、臨時の審査員が代わりに参加したってんだから、めちゃくちゃでござりますがな。この当たりの経緯はモーレツ森君のブログをご参照あれ。

・森ゆうこの気まぐれブログ
最高裁から説明を受けました。(1月27日)
起訴議決は向こうだ!(1月28日)

 さて、時事通信が31日に小沢君強制起訴を配信したと思ったら、朝日も朝刊で報じていた。これが事実とするなら、名古屋市長選、愛知県知事選、そして石川君の初公判が間近というこの時期を見計らってのことなんだろうね。朝日なんかは、「市民の判断によって政治家が起訴されるのは初めてとなる」なんて言わずもがなの嫌味な表現で底意地の悪さを見せつけてくれてるけれど、フリーランスのジャーナリストとの記者会見直後ってのもある意味絶妙のタイミングではある。

 2月3日には、「フリーランス・雑誌・ネットメディア有志の会」による2回目の小沢一郎記者会見が予定されているが、週明けに強制起訴となったらかなり重要な会見になるかもしれない。そうなったら、記者クラブの連中は今度こそ個人名を名乗って参加することだね。

 いずれにしても、週明け早々には何かが動きだすんだろうけど、その前に検察審査会の不透明性、石川君への供述誘導など、小沢君への起訴議決の正当性そのものを揺るがす事柄について正面から向き合うことが、ジャーナリズムの本来の責務なのではないかと遠くを見つめるくろねこであった・・・って、なんのこっちゃ。

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