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2011年1月15日 (土)

「財務省管理内閣」の悲惨+地検特捜部の供述誘導疑惑。

 スッカラ菅君の改造内閣に、またひとり「爺帰る」がいた。酒好きの藤井君だ。官房副長官だってさ。どこまで笑わせてくれるんだろう、この内閣は。「財務省管理内閣」なんて揶揄もされてるけど、ようするに「消費税増税&TPP参加」を議論もつくさず推し進めようということなんだよね。マスメディアは、これこそが日本の生き残る道と、いっせいに翼賛報道を垂れ流して煽っているけど、本当にいいのか。

 スッカラ菅君は、「税と社会保障の一体改革」に意欲を見せ、マニフェストにも盛り込まれていた「全額税方式による最低補償年金制度」についてもこだわらないとのたまったそうな。その言い訳がふるっている。「公約を議論した当時からの人口構成の変化、今後5年、10年先の変化を見れば、そのころの前提がそのままでいいのか考えるのは当然だ」(朝日新聞より)ってんだから、驚き桃の木なのだ。おいおい、2009年のマニフェストで政権交代させてもらって、まだ2年も経ってまへんがな。そもそも、5年先、10年先を見据えて政策立案するのが政治の基本ってもんだ。

 政治家たるもの、状況が変わったなんて軽々しく口にするものではない。ま、仮に状況が変わって政策転換する必要ができたときには、それこそスッカラ菅君のお好きな「熟議」をつくして、党としての政策をまとめるべきでありましょう。それを、「小沢切り」という政局にすりかえたところに、この内閣の欺瞞性がある。つまり、「小沢切り」とは、「マニフェストを守る」派と「マニフェストを見直す」派との戦いだったのだと思う。そこはマスメディアもおそらくわかってたんだよね。でも、それ言っちゃうと、世論の支持は当然のごとく「マニフェストを守る」派に傾いちゃうから、そこを誤魔化すために「小沢切り」という政局を作り出したんじゃなかろうか。

 と、思っていたら、「世に倦む日々」さんが、そのことを見事に解説してくれていたので、是非ご一読いただきたい。

・世に倦む日々
執行部と小沢派の「政策軸の対立」を公然化させ始めたマスコミ報道

 しかしなあ、何が悲しゅうて、麻生政権の経済政策の首謀者だったよごれ髪・与謝野君と手を組むかねえ。民主党党大会で「みっともない」と喝破した寝ぐせの亀井君の気持ちは痛いほどわかる。ま、よごれ髪の後ろには。ナベツネ・ナカソネがいるわけで、「消費税増税」「TPP参加」、そして次にくるのは「憲法改定」への道筋か。さういえば、「保坂展人のどこどこ日記」も、「「大連立」の手前の与野党超党協議で、「消費税」「比例定数削減」などに「スピード改憲」の環境整備に着手することをメディアが、財界応援団として煽り立てていく危険がある」と嘆いていたって。事ここに至っても割れない民主党ってのは何なんだろう。ため息もでないこの幻滅感は大きい。

 さて、小沢君の秘書だった石川議員の再聴取で特捜部が供述を誘導したのではないかという疑惑が持ち上がった。「検察と小沢さんの利害は共通している。小沢さんを不起訴にするには、前と同じ供述にした方がいい」てなことを言って、供述を翻さないように誘導したのだとか。なんでも、石川君は取調べをひそかにICレコーダーで録音してたというから、特捜部も間が抜けている。公判前整理手続きの段階でその事実が出てきたというけど、弁護団の巧妙な戦略があったのだろうか。そこのところは是非とも説明してほしい。ま、それはともかく、これが事実だとすると、検察審査会が小沢君の起訴議決を出した理由のひとつが崩れる可能性が出てきたということになる。秘書の供述は一貫している、というのが起訴議決の理由のひとつだったんだからね。

 石川君や大久保秘書の公判で何が飛びだすか・・・ちょいと楽しみな展開になってきそうだ。

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