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2011年2月 5日 (土)

「自治体提訴権」を目論む民主党って何?

 我が家のドラ猫が仕事部屋のドアを押し開けてはダッシュで逃げるという、ピンポンダッシュさながらのいたずらを覚えてしまった。ドラ猫にしてみれば、遊ぼうよ、っていうサインなんだろうが、原稿に集中してる時なんかは心臓に悪い。突然、バーンとドアが開くんだから、一瞬ドキっとするこちらにとってはたまったもんじゃない。かといって、ドアを締め切ったままにしておくと、入れろコールでガリガリやるし、どうしたもんでありましょう。

 どうしたもこうしたもなくなってきたのが、大相撲の八百長問題。身内で星を回すだけなら事件にはならないが、どうやら相撲賭博の影もチラホララ見えてきたなんて報道もある。そうなったら、事は相撲協会の内部問題じゃすまなくなるし、かつてのプロ野球の黒い霧事件どころの騒ぎじゃなくなるかも。

 ところで、先月末のエントリーで、「住基ネットワークシステム」について触れたのだけど、住基ネットから離脱していた国立市の市長が、「住基ネット離脱は違法」とされ敗訴した。市長の主張は明快で、「住基ネットが共通背番号制度に使われると住民のプライバシー保護に重大な危険が生じる」というもの。シンプルだけど、これこそがこのシステム導入が持ち上がった時からの問題点である。

 判決では、「抽象的な将来の危険を理由に離脱の正当化はできない」とされたが、「抽象的な将来の危険」が具体化した時にはもう遅いんだよね。だからこそ、その前にどうにかしなくちゃいけないから、市長は問題提起として住基ネットワークからの離脱を決意したんだと思うけどね。これに絡んで、総務省は、国の施策に応じない自治体を提訴できる「自治体提訴権」を盛り込んだ地方自治体改正法を国会に提出しようとしている。民主党って、地方分権を目指してたんじゃないの。国に逆らう自治体は容赦しない、ってんじゃ話が違うんじゃないか。

 なんだか、民主党のシンボルマークが鉤十字に見えてきた今日この頃。ちなみに、国立市長を訴えていたのは防衛大学教授など住民5人・・・ま、他意はないんですけど、参考までに。

 「政治資金オンブズマン」なる市民団体が、小沢君とかつての懐刀だった平野君を「改革フォーラム21」をめぐる政治資金の流れが不正だとして告発した。この問題に関しては、作年の暮れに一部で報道もされた。平野君は自身のコラムで、「改革フォーラム21」の資金の流れについて説明しているので、詳細はそちらを参照していただくとして・・・こうした政治資金に関する告発って、犯罪の告発というよりも、政治家のイメージ操作の一環として使われているような気がしてならないのだがどうなんだろう。告発したもの勝ちというか、違法性がないものでも、「これっておかしくないですか」と訴えでたら、対象となった政治家にとってはそれだけでマイナスイメージであることは間違いない。

 ま、今回の小沢・平野君への告発については、マスメディアの今後の報道の仕方にとても興味のあるところ。あの小沢狂想曲を繰り返すのかどうか。それとも、陸山会事件についてさんざん書き散らした挙句、どうも旗色が悪くなってきたので、新たな疑惑を持ち出した・・・んなわきゃないですよね。

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