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2011年3月25日 (金)

ベータ線熱傷って、プルトニウム漏れてない?

 プロ野球は、セ・パ同時開催に決定。ま、当たり前のところに落ち着いたわけだが、、記者会見で球団側が「選手の方々の気持ちを汲んで・・・」なんてことをくっちゃべっていたのには呆れちまった。ようするに、「選手がやりたくないって言ってるから29日開催は諦めるけど、シーズン終了時には年俸調整とかさせてもらうから」ってことなんだろうね。これじゃ、選手はまるで球団の奴隷みたいなもんだな。本来ならば、「選手の気持ち」じゃなくて、「被災者の気持ち」をこそ汲むべきだと思うけど、世の中見えてないんだね、セ・リーグの経営者ってのは。読売に牛耳られているうちは、おそらくプロ野球は衰退の道を歩み続けることでしょう。

 プロ野球が開幕延長するのは当たり前だけど、だからといって数々のイベントが自粛ムード一色なのはとても気になる。三社祭りや東京湾の花火大会も取り止めたけど、そんなんでいいのだろうか。元気だそうよ、って言ってるそばからこれじゃあ、気も滅入るってものだ。まさか、東京も放射能汚染で退避勧告されそうだから、ってわけじゃないでしょうねえ。

 不謹慎ながら、笑ってしまうのが目黒区の美術館で開催予定だった「原爆を視る」展が中止になったことだ。「副館長は理由を『原爆と原発事故のイメージが重なるため』と話すが、悲惨を直視するための催しではなかったか」と東京新聞は嘆いているが、まさにその通り。公開中だった映画『ビアアフター』も津波のシーンが理由で上映中止になったし、なでもかんでも右へならえの自粛ムードで、世の中はますます沈滞していくかと思うと、やるせない気持ちなっちまう。

 やるせないと言えば、福島第一原発3号機で作業員3名が被曝。これもまたやるせない。うちふたりは普通の短靴で放射能汚染された水にくるぶしまで浸かっていたとか。彼らは東電の職員にあらず。東電の協力会社なんてマスメディアは報じているが、なんのことはない下請けのひとたちなんだよね。おそらく、東電の社員だったら、万全の防護服に身を包んで、安全管理もバッチリしていたはず。もっとも、こんな危険なところに東電の社員は行かないだろうけど・・・。

 それはともかく、下請けの社員だからって安全管理を怠った東電の怠慢ゆえの被曝であることは間違いない。聞くところによれば、原子力安全・保安院の検査官が事故後にほぼ1週間も現場を離れていたらしいし、ようするに自分たちは安全な場所にいて危険なことはすべて協力会社という名の下請けにやらせてるってことなんだね、これが。なんとまあ、汚いひとたちなんでしょう。東京にいながらノリのきいた防災服着て永田町あたりをウロチョロしている奴らも同じですな。防災服ってのはそれにふさわしい場所があるんだからね。着るんだったら被災地に乗り込んでボランティアでもなんでもやってほしいものだ。

 で、被爆した作業員は、「ベータ線熱傷」の疑いがあるそうだが、これってプルトニウムとの関連性はどうなってんだろう。3号機は「MOX燃料」を使っているわけで、最悪はプルトニウムが漏れてる可能性だってあるんだからね。原発から20~30km圏内の避難というか退避が検討され始めたようだし、なんだか日一日と状況は悪くなってきているような気がしてならない。プルトニウムが漏れていないことを願うばかりの今日この頃なのであります。

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コメント

東電に天下りした元エネルギー庁の石田某というのがインフルエンザで休んでいるそうだ。いかにも官僚らしい!

投稿: ちと | 2011年3月25日 (金) 11時44分

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