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2011年3月 9日 (水)

日本部長の発言は基地利権に群がる政治家や防衛官僚の本音でもある。

 米国務省のスケベヒゲの日本部長メアの「ごまかし、ゆすりの名人」発言で世間は獅子てんや瀬戸わんやになっているが、その前に・・・民主党を離脱して世田谷区長選に出馬予定の花輪某都議が寝返ったおかげで、どうやら築地市場移転予算が成立しちまいそうだ。しかしまあ、どいつもこいつも節操がないというか、政治家はすっかり三百代言に成り下がってしまったようだ。ま、花輪某についていえば、本家の民主党そのものが国民とのお約束を勝手に反故にしてるんだから、似たもの同士か。

 さて、本題のスケベヒゲの発言だけど、こんなのが日本部長ってのにまず驚かされるのは当然としても、

「日本の「和(調和)」を重んずる文化は意見の一致に基づいている。合意形成は日本文化において重要なものだ。日本人はこれを「合意」と呼ぶ一方、それは「ゆすり」を意味し、彼らは「合意」の文化を「ゆすり」の手段に使っている。合意を模索するとみせかけ、できるだけお金を引き出そうとするのだ。沖縄の人々は日本政府を巧みに操り、ゆすりをかける名人である」

 という発言は、どこかで聞いたことあるよなあと思ってたら、東京新聞の「筆洗」がズバリ指摘していた。ちょっと引用します。

(これより引用)

〈一部の人々は代替飛行場を作るのが難しい所に案を誘い込んで時間を稼ぎ、振興策を引っ張り出したい〉。普天間飛行場の移設問題に長く関与した守屋武昌元防衛事務次官は「『普天間』交渉秘録」で沖縄の建設業者の声を紹介している。

日米の合意をほごにされたとして、「二枚舌」「後出し」などと沖縄側を激しく批判した守屋元次官と、日本政府は「『お金が欲しいならサインしろ』と仲井真弘多知事に言うべきだ」とも学生に述べたメア部長の発想には、どこか共通する部分があるように感じる。

(引用終わり)

 つまり、スケベヒゲの日本部長の発言てのは、基地利権に群がる政治家や防衛官僚の本音でもあるってこと。とんでもなく差別的であることは確かだけど、おそらくスケベヒゲにとってはごく素直な発言なんだと思う。ようするに、その程度の認識なんだよね、アメリカにとって沖縄ってのは。そして、守屋元次官の発言でもわかるように、それはこの国の政治家や官僚の意見でもあるのだ・・・たぶん。

 「ごまかし、ゆすりの名人」ってことだけがクローズアップされているけど、実はそのほかにもなるほど日米関係ってこういうことなのね、っていうある意味暴露的な発言もいくつかしている。たとえば、次の発言なんかとても興味深い。

「私は、日本国憲法の9条が変わるべきだと思わない。私は、そもそも9条が変えられることを疑問に思っている。もし日本が米軍を必要としないことを理由に改憲したのなら、米国にとってよくないことだ。もし改憲したら、米国は米国の利益のために日本の土地を使用することはできなくなるだろう」

 この他にも、「鳩山氏は左派の政治家だった」なんてことも述べているのだが、全文は下記URLでどうぞ。

http://miyagi.no-blog.jp/Nightmaretext.pdf

 ちなみに、「沖縄の人たちはゴーヤーを栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰すぎて栽培できないからだ」という発言は嘘です。ゴーヤーの収穫量は沖縄が全国1位です。ま、そんなことも知らないんだから、スケベヒげの日本通ってのも怪しいものなんですが・・・奥さんは沖縄の方だそうです、今頃、さんざん絞られてるんじゃなかろうか。

 この発言で、スケベヒゲが失脚しようがどうしようが知ったことじゃないけれど、講義録をアップした日系のミヤギ君の立場が心配だ。彼の安全はどれくらい担保されてるんだろう。記者クラブという温室でヌクヌクしている日本の新聞記者さんたちは、ミヤギ君の爪の垢でも煎じて飲んだらいかがでしょう。

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