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2011年3月 3日 (木)

「国旗損壊罪」とは、自民党も暇なことで。

 ニュージーランドの地震ではいまだに多くの日本人の安否が気遣われているが、異国で災害に遭遇するということはその家族にとっても負担は大きいわけで、家族への心のケアというのも大事なファクターなんだろうと痛感する。で、翻って考えるに、日本に在住する外国人に思いを馳せると、阪神淡路大震災ではかなりの数の外国人が被災している。今回のように留学生という立場での被災状況はどうだったかというと、文部省の発表では実に100人を超えているのだとか。思えば、定住している方は別として、旅行者や留学生などの一時的な居住者としての外国人被災者の存在って、当時はなかなか思いが至らなかったのが正直なところだ。ニュージーランドの地震は、日本でも多くの外国人が被災しているという事実を改めて教えてくれたのだった。

 国会では、審議時間をもっと寄越せ、そんなことは出来ねえ、の応酬で審議入りできず。バッカじゃなかろか。国民の生活ほったらかしにしておいて、なんとまあ暇な奴らなんだろう。暇といえば、自民党が、「国旗損壊罪を新設する刑法改正案を今国会に提出する方針を決めた」のだとか。くだらない綱引きしてるうちに、物価はドンドン上がって、ニッチモサッチモ行かなくなってきてるってのに、「国旗損壊罪」かい。なんでも、「日本を侮辱する目的で日章旗を焼いたり破いたりしたら2年以下の懲役か20万円以下の罰金を科す」んだとか。「「君が代」の替え歌など国歌への侮辱に刑事罰を科す改正案も検討する」ってことだから、へたに替え歌を歌ったら逮捕するぞってわけか。

 それにしても、予算審議の真っ最中に、よくもまあこんな愚にもつかない法案つくりに励めるものだ。野党になったとたん、どんどん保守色が先鋭化してるけど、あまり笑える状況じゃないんだよね。こいつら、今度政権とったら、おそらく怒涛の如く改憲に突っ走るつもりなんじゃなかろうか。で、民主党の体たらくでは、必ず次の選挙に負けるわけで、かなり危険な時代を迎えるかもしれない・・・なんてことを考えると夜も眠れない小心者のくろねこであった。

 さて、ニヤケ害務大臣・前原君の「政治とカネ」は、くすぶったままでパッと火がつかないのはどうしたわけでしょう。ネットでは、金の出所である企業名まで晒されているし、どうやら企業舎弟じゃないのということも分かってきているんだけどね。都知事選どうするの蓮舫君や何もできない野田君の名前もしっかりあがっているし、ただの「政治とカネ」ではすまない問題もはらんでいると思うんだけど・・・。そういえば、昨日のテレビ朝日『スーパーJチャンネル』で、ヘビースモーカー大谷君が、「仮に裏側で反社会勢力が関係していたら・・・」みたいなことをサラっと口にしたけど、ということはマスメディアもそのあたりは掴んでいるってことなんだろうね。

 このタイミングでまたしても「政治とカネ」のスキャンダルってことは、どなたかが本格的に民主党政権つぶしにかかってきたってことなんでしょうか・・・桑原、桑原、桑原小原。

 昨日は陸山会事件の第6回公判があった。この裁判では、検察の取調べのマンガのような実態がボロボロ暴露されて、いろいろな方の傍聴記を読んでいてもまるでユーモア・ミステリーの法廷シーンを読んでいるようでけっこう笑える。最近の白眉は前田捏造検事のおとぼけぶりだ。「THE-JOURNAL」のツイッターによる傍聴記によれば、

(これより引用)

【続き】そのとき、前田検事はPCに向かいながら「これ、作家の時間だから」「司馬遼太郎みたいなものだよね」と言っていた。で、調書を一人で勝手に作りながら、「ここで大久保さん登場!」「これはあなたの発言!」と言いながら大久保氏を指さした。大久保氏がジェスチャーを入れながら証言するので

【続き】会場からは必死に笑いをこらえる声が漏れる。その他、前田検事と大久保氏のやりとりで興味深かったのは、2010年1月の下旬の話。刑務官が大久保氏を呼びに来るのが11時と遅い日があって、その日、前田検事は前の日のお酒が残っていて顔が真っ赤だった。

続き】そこで前田検事が話したのは「昨日は大阪地検から応援に来ている後輩検事と朝5時まで虎ノ門の寿司屋で飲んでいた」話の流れが身の上話に及び、「私はやっちゃいけないこともやってしまいました。私はこの事件で検事を辞めようと思っています」と話した。

【続き】2010年1月といえば、大阪地検内で前田検事のFD改ざんが問題になったとき。大久保氏も弁護人もFD改ざん問題には触れなかったので、この発言がFD改ざんについてのことなのかは分からないが、いろんな想像を考えさせる興味深い発言だった。

(引用終わり)

 今朝の東京新聞の「筆洗」(朝日でいえば「天声人語」みたいなもんですね)もこの証言を取り上げ、「検事に必要なのは作家的な想像力ではなく、事実に対する謙虚さである」と結んでいるが、陸山会事件は、まさに「事実は小説よりも奇なり」のお手本みたなものだとつくづく感ずる今日この頃であった。

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