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2011年3月24日 (木)

生命を危険にさらすエネルギーのどこがクリーンなのだろう。

 2009年の衆議院選における「一票の格差」問題で、最高裁が違憲判決を出した。これって、けっこう画期的な判決で、次の選挙では新たな「選挙区割り」が焦点になってくるんだろうなあ。ま、それまで日本があるかどうかが問題だけど・・・。

 で、大震災の混乱の最中にあって、統一地方選の初戦となる12の知事選が今日、告示される。東日本大震災の影響がない地域はそれでいいけれど、東京や神奈川といった首都圏の知事選は、いくら法律で定められているからって杓子定規に推し進めていいものなんだろうか。選挙活動は当然制限されるし、こんな時に街頭演説したって誰も見向きもしないんじゃないのかね。プロ野球じゃないけれど、もうちょっと落ち着くまで延期してもいいと思うけど・・・。

 選挙活動自粛なんていってるようだけど、そんなんじゃ立候補者の政策なんて有権者に伝わるわけがないし、そうなれば当然現職に有利になるわけで、民主的な選挙とはどうしたって言えない。ほっぺのたるみがお茶目な片山君も、もう少し融通をきかすべきだったんじゃなかろうか。鳥取県知事の頃は改革派としてちょっとした旗振り役だったのに、閣僚になったとたんに自治官僚出身の地金が出てきちゃったのかも。しょせんは、役人上がりだったんですな、この御仁も。

 さあ、いよいよ水道水が危ないことになってきた。それにしても、「問題ないけど控えてほしい」という猪八戒・枝野君の曖昧さってのは何なんでしょう。ネットでこのところ流布されているパロディそのままなのが笑える。

「大丈夫?」っていうと、
「大丈夫」っていう。

「漏れてない?」っていうと、
「漏れてない」っていう。

「安全?」っていうと、
「安全」っていう。

そうして、あとでこわくなって、

「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと、
「ちょっと漏れてる」っていう。

こだまでしょうか。
いいえ、枝野です。

 はは、でも、笑ってる場合じゃないんだよね。そもそも、なんたらシーベルトとかベクレルとか、やたら聞きなれない単位と数字が飛び交っているけど、楽観論と悲観論の両方の学者の意見とやらをまずは紹介してくれないかなあ。猪八戒が何言ったところで、原子力のシロートなんだから、いまこそ原発推進派と反対派の学者がそれぞれの立場で同じテーブルで意見を述べて欲しいのだ。TVでは多くの学者や評論家が好き勝手言ってるけど、まずは自分の立ち位置を明確にしてから意見聞かせてちょうだいね。

 とにかく、数字ばかりが一人歩きして、その意味ってのがいまひとつどころか、ふたつもみっつもわからない。だからこそ、とりあえずの買いだめなんてのも起こるんだよね。つまりは、誰も何が起こっているか、正確には把握していないってのが現状なんだと思う。だから、いろん意見が飛び交えば飛び交うほど、こちらの判断能力も鈍ってきて、不安だけが高まっていく。わかっていることは、どうやら原発トラブルは人間の手に負えないシロモノなんだということか・・・生命を危険にさらすエネルギーのどこがクリーンなのだろう。

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投稿: チト | 2011年3月24日 (木) 18時42分

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» やるんだなあ〜… [のんびりまったりおばばな毎日]
被災地以外は地方選挙やるんだなあ〜… 今なんておちつかないけどよね それにこっちはあまり被害がないとはいえ 長期化する感じでしょう。 こんなに落ち着かない時にまとめる行政が がらりと変わるのも考え物では 神奈川県では三浦の漁業実習船で 被災地に救援物資を送...... [続きを読む]

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