自主避難という名の棄民&恐喝まがいの電力値上げ。
今回の大地震で日本列島が動いたといわれているけど、実際に本州北部が東に向かって最大5mずれたらしい。その原因といわれる断層のずれが最大18mというから、もの凄いエネルギーだったことがわかる。おかげで地軸も最大10cm移動したとか。で、思い出すのが、小松左京の『日本沈没』ね。北米プレートとユーラシア・プレートの境に当たる糸魚川静岡構造線沿いの山々が次々と噴火して、日本がポッキリ折れちゃって、やがては沈没ということなのだが、今回の地震はその予兆といえないこともない。なんか、事実は小説よりも奇なり、になってきたような・・・。
ところで、スッスラ菅内閣ってのは、国の責任ってのをどの程度自覚してるんだろう。なんとまあ、福島第一原発から20~30km圏内の住民に自主避難しなさいだってさ。自主避難ってことは、勝手にしなさいってことだよね。つまり、ここで避難しなけりゃ、後のことは知りませんよって言ってるようなもので、棄民でしょ、これって。国がいまなすべきことは、自己責任を問うのではなくて、国が責任をもって避難指示を出すことなんだよね。でも、それをしちゃうと、その後の補償の問題とかもあるから、ここは自主避難ということで、住民にゲタを預けちゃったわけ。
このまま事態が深刻化して、20~30kmどころか、80km圏内に避難勧告なんてことになっても、おそらく国は避難のためのシミュレーションなんか想定もしていないだろうから、結局は、大パニックになって・・・後は想像もしたくない。それにしても、自主避難とは、自らの無策、無能さかげんを暴露しちゃったようなもんだね。こんなんじゃ、ますます政府から流れる情報は信じてもらえないだろうな。
で、下請けだからって安全管理を怠って被曝させちまった東電が電気代の値上げを画策している。よごれ髪の与謝野君なんか、「大事なのは生産拠点に連続して電力を供給することだ。そのためには一般家庭などの節電をお願いする。もう一段の節電には、電気料金の体系を変えるべきではないか」とまで口走って値上げを提案したそうな。傷口に塩を塗る、とはこのことか。
ようするに、電気代値上げすりゃあ使わなくなるから節電に効果がある、っていうほとんど喝上げみたいなもんなんだよね。つまり、供給側の理屈ばかり押付けてるわけで、その尻馬に乗っているのがよごれ髪ってわけ。そもそも、電力の安定供給を果たすことは東電の義務であって、節電というのは消費者が助けてあげているってことなんだよね。だから、東電は消費者に対してまずは謙虚でなくてはいけない。(無)計画停電ありき、値上げありきじゃ、話にならんでしょう。
よごれ髪は増税も企んでいるようだが、緊急時だからってなんでもかんでもドサクサにまぎれてやられてたまるかいってなもんだ。ドサクサにまぎれて実はいろんな事が進んでいるんだよ。たとえば、検察の在り方検討会議が予定通り31日に提言を公表するらしい。どうやら、可視化もうやむやになりそうなのだ。このドサクサにまぎれての提言公表には郷原、江川の両氏は反対しているようだが、どうも流れを止めるのは難しそうだ。さらには、前田捏造検事の公判も始まっているけど、マスメディアは震災報道一色でほとんど報じられない。都知事選だって有権者不在で動き始めてしまった・・・てな具合だ。
自主避難なんておためごかしで判断を国民に丸投げはするわ、ここを先途と恐喝まがい電力値上げと増税のダブルパンチを繰り出すわ、ドサクサにまぎれて検察問題をうやむやにするわ、都知事選は勝手にやりだすわ・・・いやはやなのであります。
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コメント
河野太郎のブログhttp://www.taro.org/2011/03/post-962.phpより
東京電力には、大口の需要家を相手にする需給調整契約というものがある。契約者は、電力需要が逼迫した時に、電力利用を削減する義務を負う代わりに、割引料金が適用される。
・・(中略)・・・
東京電力は、需給調整契約を結んでいるこれらの大口契約者に割引料金で電力を供給してきたわけだから、今回の需要調整で、まずこの契約者に対する供給抑制をしなければならないはず。
この需要調整契約をしてきた契約者に対する供給抑制がどの程度行われているのかを現時点で確認できない。
(転載終わり)
なのに、停電で迷惑かけた一般家庭対象に値上げとは・・・どんな神経してるのか?
本来なら「ご迷惑かけました。お詫びに半年間無料に致します」と言うべきだろー。
一万歩ゆづって本当に値上げが必要としても、今の時点で東電でなく政治家の与謝野が先回りして言うべきことではない。
ダメだ、ダメだと思ってはいたが、ここまでダメな政権とは思わなかった。
一気に力が抜けた。
一刻も早く「内閣総辞職」することが復興への近道だ。お願いだこれ以上復興への足を引っ張らないでおくれ。
投稿: こなつ | 2011年3月26日 (土) 11時23分