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2011年4月 9日 (土)

「原発の危険性を知らなかった」は、もう通用しない。

 長谷川穂積、TKOで散る。長谷川は負けたとはいえ、昨日のトリプル世界戦は見応えのあるものだった。これぞ、ホクシンク。歴史をつくったサウスポーには、しばらくはゆっくり安んでいただきたい。

 さて、福島第一原発の(人災)事故で日本どころか世界中がパニックになりかけている今、当然のように原発関連の書籍が売れている。大震災前までのワゴンセールですら売れ残っていたことを考えれば隔世の感がある。それだけ、原発に関して危機意識を持つ人が増えた証拠なのだろう。

 原発、特に反原発という視点から書かれた書籍がこんなにも多く出ていたのかと驚くほどだが、つまりはそれだけ原発の怖さ、危険性に対して警鐘を鳴らしていた学者や研究者がいたということなのだ。だから、いまさらのように原発の危険性を知らされていなかったと言うのは、ちょいと筋違いということにる。自らの不明を恥じるしかないんだよね。

 国や東電、そして御用学者が煽った「安全神話」に完全と戦いを挑んだ研究者のひとりに、京都大学の小出裕章助教がいる。今朝の東京新聞の「こちら特報部」は、その小出助教のインタビューで構成されていた。「今回の事故は進行中で、どれだけ被害が広がるか分からない。原発が生み出した電気の利益を全部を投げ出しても足りないだろう。原発はそういうばかげた物だ」という言葉は重い。

 「安全神話」に騙されたという声を聞くけど、そうじゃないんだよね。原発の危険性を訴え続けてきた学者や研究者の警告に耳を傾けようとしなかったってのが本当のところなのだ。だから、今回の原発(人災)事故は、国や東電が責任を問われるのは当然だが、マスメディアも含めてそうした警告に耳をかさなかった側にも大いに責任がある。

 さて、津波は天罰と言い、この期に及んでも原発推進を声高に叫び、新銀行東京を私物化して税金400億をつぎ込み、さらに築地市場移転で大手スーパーなどによる市場流通の乗っ取りを画策するレイシストを、果たして都民は4選させてしまうのだろうか。そうだしたら、その結果責任は支持者にもある。原発と同じで、「知らなかった」「騙されていた」は、もう通用しない。

 ところで、江田五月人形が、地検特捜部が扱う事件の全面可視化を志向するように指示したようだ。「検察の在り方検討会議」の提言が、なんとも煮え切らなかっただけに一歩踏み込んだ感じだ。これには、拍手。もっとも、江田五月人形は、東電の中国接待旅行の団長なんかもしてたことがバレちゃったから、その火の粉を払うためにもここは法務大臣として格好つけとかなくっちゃ、と思ったのかもしれない・・・ははは、ちょっと意地悪に見ればだけど。

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