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2011年4月29日 (金)

検審前田不起訴相当+モロッコで爆弾テロ?+原発は殺人産業

 くろねこも告発人として名を連ねたところの、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」による前田捏造検事に対する特別公務員職権濫用罪による東京検察審査会への告発は、不起訴相当という結論が出た。ま、想定内のことではあるけれど、審査会はちゃんと告発文を読んだんでしょうかねえ。「前田元検事は元局長を逮捕、起訴した時点で、有罪を立証できると判断したと考えられる」てなことを議決理由としてるんだけど、このひとたちって国語勉強してこなかったのかも。「逮捕、起訴した時点で有罪を立証できると判断した」って言うけど、逮捕・起訴する根拠のひとつとなる証拠そのもを改竄してるって訴えてるんだからさ、そのことについてのご意見たまわらないことには納得できないわけっすよ、こちらとしては。ま、検察審査会って存在自体が胡散臭いものだってことはよくわかった。さて、今後は、三の矢について考えるとするか。

 モロッコのマラケシュで爆弾テロ!? 日本人も巻き込まれたという報道もあるけど、どうなんだろう。爆発が起きたのは、マラケシュの象徴ともいえるジャマア・エル・フナ広場。雑誌「ブルータス」のアフリカ特集でここを訪れたのは、1982~3年にかけてのことだった。蛇使い、曲芸師、水売り、猿回し、漫才師などの多くの大道芸人が集まるこの広場は、言ってみれば巨大なオープンエアのシアターのようなものだ。広場の周りにはカフェや屋台が所狭しと立ち並んでいる。なかには外人部隊の憩いの場だったと言われる伝説のカフェなどもあり、溢れんばかりのエゾチシズムに魂が揺れるようなエクスタシーを味わうことができる。そんなエキサイティングな広場で爆発があったとしたら、犠牲者もかなり出たのではないだろうか。なんだか、世界中が揺れている。

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 ところで、東電が原発作業員の被曝線量の上限緩和を画策してるらしい。つまり、規定の被曝線量を守っていたら作業がはかどらないということなのだが、ようするに作業員の健康なんかを考慮するユトリがないほど作業は困難を極めてるってことなんだろうね。しかし、こうした作業員の安全管理への無頓着さは今にはじまったことではなく、これまでも被曝労働として告発されてきた。タイムリーなことに、今朝の東京新聞「こちら特報部」は、かつて孫請け作業員として原発で働いていた元鉛溶接工の方を取材していた。「鼻血、倦怠感・・・そして心筋梗塞」と後遺症に悩まされているが、労災認定もままならないのが現状なのだとか。

 つまり、作業員の命と引き換えにして原発ってのは成り立ってるんだね。原発の恐怖を告発して学界から追放されたアメリカのマンクーゾ博士は、「原子力産業はクリーンでもなければ、安全でもありません。それは殺人産業といっていいでしょう」と語っていると「永田町異聞」さんは書いていたけど、まさにその通りのことが福島で起きているのだと思う。

・永田町異聞
葬られた微量放射線の影響調査報告

 そんな特攻隊まがいの事がまかり通る原発だというのに、レイシスト知事は、「原子力すべてに反対となると、どういう代案があるのか、逆にお聞きしたい。だから私は原子力をぜんぜん否定しません」だってさ。アホだ、このオッサン。アメリカのシンクタンクによると、「世界の発電容量は昨年、初めて風力や太陽光、小規模水力などの再生可能エネルギーが、原発を上回った」(東京新聞『筆洗』)という報告もある。なによりも、「どういう代案があるのか、逆にお聞きしたい」なんてほざく前に、風力、水力、太陽光といった再生可能エネルギーの可能性を探ることが政治家の役目なのだよ、明智君。ま、親のすねかじりの放蕩息子の実態をちょこっとルポして作家という肩書きを手に入れたこの男に、それほどの想像力を期待するのが無理ってもんだろうけど・・・。

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