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2011年4月17日 (日)

原発推進学者の懺悔にちょいと違和感。

 待ちに待った新しいPCが昨日届く。この半年というもの、これまでのPCをなだめすかしつつ使ってきたのだが、あまりのわがままぶりに耐え切れず、ついにお払い箱にすることにしたのだ。というわけで、今日は一日がかりでPCのセッティング。これはこれで大変なんだけど・・・。

 ところで、10日のエントリーで、原子力村の人々について、「自分たちの家族は避難させたりしてないだろうねえ」と書いたのだが、どうやら政府の参謀長が家族を海外に避難させていたらしい。福耳猪八戒・枝野君の家族であります。シンガポールに行っていることがばれちゃったんだけど、家族旅行っていうコメントは、言い訳としてもいただけない。そもそも、こんな時期に家族旅行で海外に出かけているとしたら、そのこと自体が問題でしょう。もうちょっと気の利いた言い訳ってなかったのかねえ。

 それにしても、「安全、安全」ってなんとかのひとつ覚えみたいに口走っていた張本人が家族を海外に避難させていたとあっちゃ、洒落にもならんだろう。これって株でいえばインサイダー取引みたいなもんで、こりゃ、福島第一原発は相当深刻ってことを証明しちゃったようなもんだ。「ノブレス・オブリッジ」の精神は、この国の権力者にはカケラほどもないんだね、だめだ、こりゃ。

 江川紹子さんがツイッターで、「電力会社が考える原発の立地条件は第一に政治的地盤が強く、経済的地盤が弱く、自然環境的地盤はその後」とつぶやいていたが、ようするに建てちまえばこっちのもんてな具合だったんだろうね。2002年と2004年の評価報告書で、東電が「水素爆発を考慮する必要がない」と判断していたことがバレちゃったようだけど、ようするにいかに原子力で儲けるかということばかり考えてきたということ。なによりも、コスト優先。コストを抑えるためには安全性なんかに考慮している暇はないってわけだ。

 東大閥の東電にあって、慶応出の鉄面皮社長が出世できたのも、資材部長としてコスト削減に血眼になったおかげなんだよね。「コカトカッター」という異名をとったってんだから、下請けを搾りに搾って東電をボロ儲けさせてきたわけだ。そんなのが社長だもん、「安全性への配慮」なんてものは頭の片隅にもなかったのは容易に想像がつく。

 ま、そうした危機管理能力のなさってのは原子力村の住人の特長のようで、原子力安全委員会が「緊急助言組織」の専門家を原発(人災)事故後も現地派遣していなかったのだとか。なかには、召集されるのを待っていた助言組織の委員もいるっていうけど、専門家の現地派遣は、原発事故に対処する国の防災基本方針で定められているそうだから、明らかに危機意識が希薄だったってこと。ようするに、原子力利権を食い散らかしたあげくの大惨事ってわけで、今度は廃炉で儲けようって算段してる最中なんだろうね。

 このところ、原発推進学者が次々懺悔 してるけど、原発を見直して自然エネルギーへの転換を図ろうという意見がどこからも聞こえこないのは不思議なもんですな。懺悔するなら、そのくらいドラスティックな発想の転換をしてくれなくっちゃね。謝ってすむんなら警察いらないんだからさ。

【くろねこの競馬予想】

マイルのG1安田記念を見据えた重要なレースが、本日のマイラーズC。なかなかのメンバーが揃って、さすがG2らしいレースとなりそうだ。人気のゴールスキーは、ここを勝たないと賞金的に安田記念の出走が微妙なだけにメイチであることは間違いない。でも、そういう時こそ足をすくわれたりするのが競馬というもの。で、本命はリーチザクラウン。前走は後方一気で3着まで押し上げ、折り合いに新境地が見えてきただけに2連覇濃厚か。相手にはゴールスキー、スマイルジャック。けっこう人気がないのでアパハネもおさえに。

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» なんでもかんでも津波のせい? [ミクロネシアの小さな島・ヤップより]
一歩間違えればただちに命に関わる危険も生じ得ることには一切触れず、「大丈夫ですよぉ」とゲストに安心だけ持たせて水中に連れこむ作業が体験ダイビング、これは今風に言うとエダノる商売なんですって言ったら、バカ受けしちゃったんだけど(苦笑)...ヤップはきょうものどかでした。 3.11の地震発生直後、東電は福島第一原発も第二原発も震度6でも緊急停止に成功したとし、さらにその後、原発を襲った津波の高さも7メートルと発表していたのを覚えている...それなのに、まさか震度も津波の高さもあとから「偽装」して、すべ... [続きを読む]

受信: 2011年4月18日 (月) 00時20分

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