原子力関連法人に眠る3兆円とは・・・!?
昨日、東京では久しぶりに大きな揺れがなかったが、どうもこのところの余震続きで、すっかり地震酔いがぶり返してしまった。こうしてブログを書いている今も身体がなんとなく揺れているのであります。
さて、テレ朝の『朝まで生テレビ』で「射能ではまだ誰も死んでいない」てなクズ発言して大顰蹙を買った大きなお鼻の勝間女史。さすがにまずいと思ったんでしょうね、「原発事故に関する宣伝責任へのお詫びと、東京電力及び国への公開提案の開示」なる文章を発表した。ようするに、データ的には間違ってないんだけど、ちょいと被災者感情逆撫でしちゃったようですまんこってす、ってことなんだけど、ついでに今後の電力行政に関する提案なんかしちゃってるところが嫌らしいところだ。ま、意地悪く言えば、お詫びよりも提案の方が言いたかったんじゃないの。もっとも、提案とは小賢しい限りで、ようするに広告代理店がやりそうな浅薄なプレゼンといったところで、インテリジェスのカケラもないのが笑える。
こんなお詫び出す前に、中部電力をヨイショしていただいたギャラを、まずは拠出するこったよ。聞くところによれば、電力会社の喜ぶコメントするだけで500万くらい貰えるそうだからね。これって、おいしすぎるオファーだもんな。ポリシーのない自称文化人やタレントなんかがひょいひょい乗っちゃうわけだ。「誰も通らない裏道」さんが紹介していたけど、マルチライターの玉木正之さんは、「言い分を曲げなくて(ギャラの魅力に負けなくて)良かったとつくづく思う」とブログに書いたそうな。こういう人もいるんだからね、お仕事だから仕方なかったのなんてことは言わせませんよ、マッチョ草野君も、浅草キッドも、北村弁護士も、楽天星野君もね。
東北大震災、そして福島第一原発の(人災)事故以来、マスメディアは大本営発表を垂れ流し続けているけど、そんな大政翼賛的流れのなかにあって、東京新聞の気合の入った報道は、ひときわ異彩を放っている。今日もやってくれてます。「ニュースの追跡」では、「原子力関連法人に巨額積立金」というタイトルで、「眠る3兆円で賠償を」と東電に迫っている。確か、JA福島中央会の抗議に対して、東電の鉄面皮社長は、「原子力損害賠償法に則って、最大限の賠償を」てなことをしゃあしゃあとのたまってたけど、つまりは「原子力賠償法」で定められた範囲内でしかやりませんよって腹なんだね。
賠償費用の捻出に関しては、リストラや役員報酬カットなんてことも言ってるけど、そんなことは世間体を取り繕ってるだけで、最後は国にどうにかしてもらおって魂胆なんだね。つまりは、税金使おうってこと。同時に、電気料金値上げなんてことも画策している。そんな現状に、東京新聞が怒りの鉄槌をくだしたのが「ニュースの追跡」というわけだ。
記事によれば、3兆円の積立金を持っているのは、「原子力環境整備促進・資金管理センター」という公益財団法人とか。「放射性廃棄物の処理・処分に関する研究を目的に、1976年に設立された」という。ここに、電力会社から金が集まっていて、その積み立て金額の合計が3兆円を超えているらしい。役員は10人のうち8人が原子力関係の財団や研究機関の「原子力村」出身者というから、典型的な天下り天国で、ごまめのはぎしり・河野君もブログで、「法律を変えれば、この積立金を福島原発の賠償に使うことができる。電気料金の値上げなどを大臣が口走る前にやれることはたくさんある」と言及しているそうな。
政府も東電も原子力村のお歴々も、福島第一原発の(人災)事故では多くの情報を隠蔽してきたけど、それはパニックが起きるからなんてのはおためごかしもいいとこで、つまりは原子力マフィアの既得権益を死守するためってのが真相なんじゃなかろうか・・・こんなことは民主党だけでできることではなくて、自民党を中心にこれまで原発推進に躍起になってきた勢力がみんな結託してやってることなんだろうね。東電がいけしゃあしゃあとしているのも、むべなるかななのだ。
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コメント
東電には広告費のほかに普及啓発費というのもあり、知れば知るほど物凄いお金が動いていることに驚かせられます。
昨年10月、弘前市で資源エネルギー庁と青森県の企画で開かれた“原子燃料サイクル意見交換会”に田原総一郎が呼ばれて講演、講演料110万円、交通費8万円だったとか。止められないわけですね。
投稿: desperada | 2011年4月16日 (土) 11時38分