« 子供たちの被爆量が心配だ。 | トップページ | 増税は政官財の火事場ドロボー的策謀。 »

2011年4月23日 (土)

地熱発電ってかなり有望らしい。

 久々に朝から荒れ模様の天気。我が家のドラ猫もこの天気にはいさささかウンザリのご様子で、おかげで起きろコールも今朝はなく穏やかな目覚めとなった。なにせ、このところ毎朝5時過ぎにはニャーニャーと起きろコールがすさまじかったもので、すっかり朝寝しちまった次第。とここまで書いたところで、陽が射してきたけど天気予報はまたしてもハズレか@@

 ところで、環境省が発電可能電力調査なるものを実施したところ、「風力や地熱、水力発電などの再生可能エネルギーの利用の可能性について、東北地方(新潟県を含む)では、火力や原子力などによる現行の発電量を上回る潜在力がある」(東京新聞より)という結果になったそうな。

 そもそも、再生可能エネルギーの中でも地熱発電の潜在能力ってのは、日本はアメリカ、インドネシアについで世界3位と言われている。現在の日本における地熱発電は、およそ54万キロワットで、総発電設備容量のわずか0.2%にしかすぎないけれど、その可能性については大いに期待されていたのだ。それが、エネルギー政策が原発推進に舵を切られてからというもの、その大いなる可能性はすっかり忘れられちゃってたんですね。原発こそが未来のエネルギーという政官財のプロパガンダにまんまと乗せられちゃったわけ。

 福島第一原発の(人災)事故は、そうしたプロパガンダの呪縛から脱却する絶好の機会だと思うのだけど、その意味では環境省の発電可能電力調査ってのはなかなか意味も意義もあるものなのだ。大事なのは、こうした原発からの脱却という動きを止めないことなんだけど、世論調査の結果を見ると事はそんなに単純には行きそうもない。世界47ケ国と地域を対象にした世論調査では、原発賛成49%、原発反対43%という結果が出ている。東日本大震災前に比べれば原発賛成が8ポイント下がっているとはいうものの、ほぼ賛成・反対が拮抗している。チェルノブイリ並みかそれ以上の大惨事が起きているというのにこの結果だもんね。国内の世論調査の結果も似たようなもんで、大惨事の真っ最中だというのに、それでも原発は安全だというプロパガンダが続いているという現状もあるし、計画停電しないと夏場の電力がもたないぞなんていう脅しまがいのプロパガンダが功を奏したりして、それをシンプルに受け止める国民がいるってこと。

 いま必要なことは、一度立ち止まってエネルギー問題と向き合うことなんじゃなかろうか。少なくとも、原発の安全神話は崩壊したわけで、事が起こってからでは取り返しがつかないことがハッキリしたんだから、地熱や風力、水力といった再生可能エネルギーについてもっと掘り下げて議論すべき時期にきてるのは明らかでありましょう。原子力がなければエネルギー問題で日本は立ち行かなくなるなんてのは真っ赤な嘘で、原子力はあくまでも再生可能エネルギーを含めた選択肢のひとつにしか過ぎなかったんだから・・・。原子力を選択したのは自民党と財界の都合だったんでしょうね、きっと。

 今現在、原発がまかなっている電力は全体の25%ほど。2050年頃には、省エネなどの技術革新により現在の総電力使用量の20~30%は削減できるという説もある。ということは、原発でまかなっている分は軽くクリアしていることになる。それに加えて地熱発電などの再生可能エネルギーの開発をこれから40年のスパンで推し進めていけば、エネルギー問題はかなりの確率で解決できるんじゃないの。

 原発がなければ夜も日も明けぬってのは、利権まみれの原子力村の住人どものたわ言なんだと強く思う今日この頃なのだ。

|

« 子供たちの被爆量が心配だ。 | トップページ | 増税は政官財の火事場ドロボー的策謀。 »

原発」カテゴリの記事

再生可能エネルギー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地熱発電ってかなり有望らしい。:

« 子供たちの被爆量が心配だ。 | トップページ | 増税は政官財の火事場ドロボー的策謀。 »