浜岡原発停止要請で推進派の本音がボロボロ・・・。
スッカラ菅君に座布団一枚の前に、団鬼六さんの訃報が・・・。団さんと最初にお会いしたのは、ロス疑惑の真っ只中のことだった。渦中の三浦和義とSMの女王様とのコラボ撮影という雑誌『ブルータス』の企画で、SMの女王様とはさすがに面識がないため団さんにお願いしたのがきっかけだった。妖しげな作品の世界とは裏腹に、いたって温厚な紳士というのが最初の印象。撮影は極めて刺激的に進行したのは言うまでもない。女王様との絡みが誌面を飾った時には、疑惑で世間を騒がせているこの時期にと三浦和義は大いに顰蹙を買ったのだが、まったく意に返さないふてぶてしさは、さすがだった。
それはともかく、最後に団さんとお会いしたのが4年ほど前のこと。写真家の荒木経惟さんをインタビューした時に、たまたま団さんが近くにいるから一緒に飲もうか、というお誘いに新宿のスナックに押しかけたのだった。「腎臓悪くてね。でも、透析は嫌だからしてないんだ」の一言がいまでも耳に残る。しこたま飲んだ新宿の夜のなんと楽しかったことか・・・安らかに。
さて、スッカラ菅君がやってくれました。浜岡原発全面停止要請! 人気取りのパフォーマンスだという意見もあるけど、とりあえず原発停止という決断は評価したい。昨夜は、TVがどんな報道の仕方をするか、久しぶりにニュースをチェックしたのだが、「浜岡が危険なことは分かっていた。なぜ今頃停止するのか説明責任云々かんぬん」とのたまったNHKの大越君のコメントにすべてが集約しているような気がする。
それにしても、とぼけたコメントだ。ようするに、スッカラ管君にしてやられちゃって、不満たらたらってこと。でも、こういうのが「政治決断」ってものじゃないの。「なぜ今頃停止するのか」もわからないようじゃ、キャスター失格。同じようなことを、娘が東電の社員であるところのアンパンマン・石破君も負け惜しみように言っている。「どういう理由で判断に至ったのかを政府は説明する責任がある」って、この人もわけわかんないねえ。福島第一原発の(人災)事故があったらからに決まってるでしょ、そんなものは。
問題は、「安全対策を強化するまでの当面の間」というエクスキューズが付いていることだ。「当面の間」ってのは、原子力安全・(不)安院によれば、「およそ2年くらい」ってことだから、ほとぼりがさめた頃に「安全強化が達成されました」ってんで運転再開となる可能性もかなりの確率である。スッカラ菅君がどこまで本気かは、浜岡原発停止をきっかけにして、将来へ向けたエネルギー政策のグランドデザインを示せるかどうかにかかっている。それが出来なければ、原発停止を政治的に利用したと言われても仕方ないだろうね。
浜岡原発停止要請が出たおかげで、原発を抱える地域の首長たちが、「原発がなくなって交付金おりなくなったら地元経済は大変なことになる」って慌てふためいているけど、おお、やっぱり金か、ってことがよくわかって面白い。どんなスタンスで原発と向き合ってきたか、浜岡原発停止は政治家にとって踏み絵になるかもしれないね。原発への風当たりが強い現状では口を閉ざしていても、いざ原発なくなるかもってなったら、なりふり構ってられないから本音がボロボロ出てくる。昨夜のカバヤ大越君に代表されるキャスターなんかもその例外ではない。
なにはともあれ、「この上は、首相の決断が、ただの思いつきでないことを切に願う」(東京新聞『筆洗』より)、くろねこであった。
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コメント
思いつきであれ、パフォーマンスであれ、
浜岡から近い長野県松本市在住の私にとっては、とりあえずよかった。
2年後の再開に向け対策を急ぐのは確実でしょうね。
今まで節電はコッチは関係ない、と思っていたけど、こうなったら原発停止中に「原発なくてもダイジョブジャン」となるように中部電力関内の私も節電に励もうと思う。
投稿: こなつ | 2011年5月 7日 (土) 13時22分