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2011年5月14日 (土)

東電の不誠実をなじる東京新聞、アッパレ!

  新しいPCに代えてほぼ3週間。Win7、IE8には多少の不満はあるものの、快適さはそれまでの老朽化したPCとは比ぶべくもない。で、PCをオフにする時に、決まって「シャットダウンしています」という警告文が出るのだが、これが「メルトダウンしています」と読める今日この頃、なんとまあ清々しい週末でしょう。

 清々しくいかないのが、もう毎日のことだが福島第一原発(人災)事故による混乱だ。その元凶となっているのが、東電の情報隠蔽体質。昨日は、今年の夏の節電目標15%が発表されたが、これだって、その前提となる電力の供給能力といった情報公開があって、はじめて機能するものではないだろうか。東京新聞の社説は、「見逃せぬ東電の不誠実」の見出しで、そのあたりを舌鋒鋭く追及している。「福島県・広野火力発電所が復旧し、今夏の予想ピーク需要、五千五百万キロワットに見通しがついたのに、国会議員らにはそれを伝えながら、肝心の消費者にはだんまりを決め込んだ」と手厳しい。そして、「供給確保の情報を表に出さず、電力不足を大々的にキャンペーンすることで、脱原発を牽制したと受け取られても仕方がない」と続けるが、おそらく「脱原発を牽制」したのに違いない。ようするに、「電力業界の顧客でもある国民を侮って」いるわけで、こいつら世間を舐めきっている。

 舐めきっているから、「企業年金削減拒否」したりするんだろうね。その理由が、「老後の生活設計に直結するから」だって。馬鹿言っちゃいけないよ、原発(人災)事故に巻き込まれた被災者は、老後どころかジャストナウの生活もままならないんだからね。こうした手前勝手な言い分は、国家公務員の給与10%削減を渋る職員団体とクリソなのもなかなかに興味深い。曰く、「住宅ローンを抱える年代層は生活設計を大きく見直さなければならない」「いま求められているのは賃下げではなく、公務員を増やすことだ」・・・てな具合です。でも、どこをどうひねくりまわしたら、「賃下げよりも公務員を増やせ」なんて屁にもならない理屈が出てくるんだろうね。東電も公務員も、何か勘違いしてやしませんかねえ。

 勘違いといえば、アンパンマン・石破君やママチャリ野郎の谷垣君が、「原発推進してきた自分たちにも責任あるかも」なんてことを今頃になって言い出している。民主党に尻拭いさせたままだと次の選挙で「原発」が争点になった時にまずいぞ、ってことなんだろうね。ママチャリ野郎なんか、反省しているそぶりを見せつつも、「これまでの原発推進政策に間違いはなかった」ってチラッと衣の下の鎧をのぞかせたりしてるくらいだからね。ま、反省なんかはしてないでしょ。おそらく、原発のトラブルが自民党政権の時でなくてラッキーって思ってるはずですよ、心の片隅では。

 福島第一原発(人災)事故では、東電はもとより、「ただちに健康に影響はない」発言に代表される民主党の情報隠蔽体質も糾弾されている。でもどうでしょう、自民党だったらもっと情報は闇の中に埋もれてたんじゃないだろうか。おそらく、今以上に国民には何も知らされずに、ズルズルと事が進んだかもしれない。浜岡原発停止なんてことも、絶対になかったと思う。ましてや、エネルギー政策の転換なんて、議論にもなっていないかもです。そう考えると、政権交代もまんざらでもなかったんじゃないか、と思いたい今日この頃ではある。

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コメント

東電の役員の本音推察。こんな感じでしょうな↓

あーあ、うるっせーよ。世間のバカども、東電役員は報酬なしが当然などというけど、誰がタダ働きでこんな状態の会社の役員なんか続けたがるんだよ。反省する振りして手を抜くにきまってるんだろ。バカか。さっさと退職金もらって辞めて企業年金もらう生活がしたいね。ユッケの社長みたいにぶちきれたろかな。いっそ世間のお望みどおり全額賠償して破産して会社が潰れたらいいんだよ。電力会社が破産して東日本から電力供給がなくなれば、世間のバカども目が覚めるかなあ。エリートに正当な報酬を払わない社会は後退する…ということを思い知るいい機会かもね。銀行が債権放棄して政府が税金投入しないで2兆円も民間企業に賠償できるわけないだろうが!算数もできないのに批判ばかりするなっていうんだよ。で、我々は我々の人生設計がありますので退職金も企業年金もきちんと満額いただきます。それとこれとは話しが別なんだな。そこんとこよろしく。

投稿: 本音推察隊 | 2011年5月14日 (土) 12時39分

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