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2011年5月17日 (火)

大阪の子供知事のダダこねと福耳官房長官のツッパリ。

 ちょいと二日酔いだけど、ただちに健康に影響はない、と感じるどんより曇り空の朝である。で、東北の被災住宅から貴重な古文書が見つかっているらしい、ということを昨日の夕方のニュースが報じていた。なんでも、その数は1万点にも及ぶらしい。多くが襖の下張りに使われていて、家屋が半壊などしたことで偶然発見されたのだとか。なかには、戊辰戦争の資金集めに関連した古文書などもあり、歴史的にも貴重な資料で、研究者にとってはまさに宝の山。東北に限らず、日本中の古民家にはまだまだ貴重な資料が埋もれているだろうことを予測させるニュースではあった。

 昨日のブログに、大阪の子供知事・橋↓君が、「君が代起立」条例案の成立を画策している、と書いたが、どうやら「君が代起立」しない教師は辞めさせてやるとまで吼えているようだ。弱い犬ほどよく吼えるというが、子供知事のキャインキャインにはほとほとあきれる。公務員なんだから国旗や国歌に敬意を払うのは当たり前、という理屈はそうだとしても、起立しなけりゃ辞めさせてやるというのは、少なくとも行政のトップが吐く言葉ではない。

 子供知事のお仲間の大阪維新の会は、「思想信条の問題ではない。これまでの教育委員会の指導を順守するよう求める条例だ」てなおためごかしをのたまっているけど、どうみたって思想信条の問題じゃないの。というか、「起立」しなけりゃ辞めさせてやるっていう心根こそが、ある種の思想信条にのっとってるとしか思えないけどね。子供知事は、「もう
(個人を)特定している」なんてまるで特高警察のようなことを口走ってるくらいだ。これは、ちょっと聞き捨てならんけどなあ。

 そもそも、1999年に国旗・国歌法が制定された時には、平成おじさんの小渕総理は、「国民や児童生徒に、国歌斉唱を強制するものではない」と発言している。2004年の秋の園遊会では、勘違いの将棋指し・米長君が「日本中の学校に国旗を揚げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と発言したことに対して、天皇は「強制になるということがないのが望ましい」とたしなめたほどだ。おそらく、子供知事のような発言は、迷惑以外のなにものでもないのではなかろうか。

 府議会では、大阪維新の会が第一党だから、これからも子供知事のやりたい放題、言いたい放題が続くんだろうね。「君が代」起立条例案は、その始まりに過ぎないのかもしれない。

 このところ、福耳猪八戒・枝野君が、東電の賠償支援問題でやたらツッパっている。金融機関への債権放棄発言に加えて、昨日は発電、送電部門の分離案にも言及した。猪八戒の独り相撲と揶揄する声も聞こえるけれど、このツッパリかげんは拍手してあげる。「東電による資産売却や経費節減が、徹底的になされることが大前提。『しっかり責任を果たしている』と国民の理解を得なければ前に進まない」という発言はけだし正論。退職金や年金削減を拒否する鉄面皮社長・清水には、「東電の置かれている社会的状況を、あまり理解していない」と、ちょいと小気味良い発言が続いている。望むべくは、この姿勢を最後まで貫くことだ。「そうして、あとで怖くなって、『でも本当は国民負担でしょ?』っていうと、『ちょっと負担』っていう」ことのないようにね。

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