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2011年5月 6日 (金)

東電が原子力損害賠償紛争審査会に直訴してたようだ。

 今日は「立夏」。そのわりにはヒンヤリとしているが、ヒンヤリと言えば、相も変わらずお寒い状況なのが福島第一原発の作業環境だ。なんでも、今月の中旬までには、医師の常駐、内部被曝の検査、仮設寮の建設に着手するんだそうだが。おいおいであります。原発がやばくなってから2ケ月も経つっていうのに何やってたんだか。4日には、昼食と夕食をレトルト食品から弁当へ変え、2段ベッドとシャワーも設置すると東電が発表したけど、東電の下請けに対するタコ部屋的扱いに関して、国はなんで傍観しているんだろう。誰のためでもない、国を救うために働いている作業員を見殺しにするつもりなのか。

 作業員への生涯にわたる医療保障に関しても、東電は言質をとられないように、「検討中」としか言わないが、おそらく生涯保障なんて頭の隅にもないに違いない。放射能による疾患かどうか判断するのに重要なデータとなる「放射線管理手帳」ですら、満足に管理されていないともいわれている。これからは建屋内での作業が始まるが、東電は「決死隊ではない。しっかり安全管理はしている」てなことを他人事のようにのたまっているが、「放射線管理手帳」のずさんな管理や、ホールボディーカウンターによる内部被曝検査を意図的に怠ったりしていることを考えれば、これは決死隊以外のなにものでもない。そんなに安全なら、真っ先に会長と社長が建屋に入って確認はしたらどうだろう。ついでに、原子力安全・(不)安院の御髪疑惑の審査官も同行することをおすすめしたい。

 作業員の命はなんとも思わないくせに、自分たちの保身には努力を惜しまない東電は、原子力損害賠償紛争審査会に「賠償限度への配慮や算定基準の明確化などを求める要望書」を提出してたったいうからあきれる。血反吐が出なくなるまでのリストラと賃金カット、資産売却、それでも足りなきゃ株主責任もとってもらって、それからでしょう、ようやく国が乗り出すのは。自己責任、自己責任と事あるごとに国民を煽ってきた政治家の皆さんは、東電にも自己責任をまず説いてちょうだいね。それにしても卑しい会社だね、東京電力ってのは。

 ところで、沖縄基地問題をめぐる日米公文書が曝露されているけど、外務官僚の果たした役割ってのはどう見ても国を売る行為だと思うけどね。「米政府は、民主党政権に受け入れられるように再編パッケージに調整を加えていく過程で、あまり早期に柔軟さを見せるべきではない」なんてことをアメリカにアドバイスしたそうだが、こいらアメリカのまわしものだったのね。ようするに、「最低でも県外移設」を邪魔したのは外務省の官僚だったわけで、鳩山ポッポ君や湯上りの害務大臣のヘタレ具合よりもこちらの方が深刻な問題だ。官僚が交渉相手国とツーカーじゃ、勝負にならんでしょう。結局、沖縄基地問題の最大のガンは、アメリカの顔色を伺う害務官僚ってことか・・・・ヤレヤレ。

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