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2011年5月 9日 (月)

元地震予知連会長が語る、「原発実験」の国、日本。

 浜岡原発全面停止、と大きなアドバルーン上げたまではよかったが、その舌の根も乾かないうちに、「浜岡以外は停止しない」のだとか。なんだ、スッカラ菅君は、原子力村の住人たちに、早々と白旗上げちゃったわけね。これじゃあ、政権維持のためのパフォーマンスと揶揄されてもグーの音もてないだろう。ようするに、エネルギー政策のヴィジョンなんて何もないわけで、ゴロツキ仙谷に至っては、NHKの番組で、「現時点では30年以内に震度6以上の地震が起こる確率が10%以下とか、1%以下のところがほとんどだ。特に日本海側、瀬戸内にある原発はまず心配ない」と高言する始末。オッサン、オッサン、いつから地震学者になったんかい。

 スッカラ菅君、ゴロツキ仙谷君のそんなKYぶりを嘲笑うかのように、東京新聞一面には、「浜岡以外も見直しを」の見出しが踊っていた。元地震予知連会長へのインタビューなのだが、「(想定以上の地震や津波が)今までないから今後もないとはいえない、ということを今回の地震で教えられた」という元会長の言葉には浜岡原発廃止を訴え続けた地震学者ならではの重みがある。

 そして、「耐震上で想定するMとか活断層とかは、全く仮想の話であって、これ以上の地震は起きないと勝手に人間が決めて『ないと思っていた』では困る」と警鐘する。「現時点では30年以内に震度6以上の地震が起こる確率が10%以下とか、1%以下のところがほとんどだ」と知ったかぶりするゴロツキ仙谷君には、その根拠をあげて元地震予知連会長とディベートしていただきたい。

 「日本は唯一の被爆国で、第一級の地震多発国。そういう所で『原発実験』をやってはならない。太陽エネルギーとか風力とか、ほかの手を一生懸命みんなで考えようよ、ということじゃないかね」という言葉でインタビューは終わっているけど、そうか、日本は「原発実験」しているのか。地震と原発のせめぎ合いをみんなの命を賭けて国が推し進めてどうする。

 元地震予知連会長は、「東京電力も国も『地震が来ても絶対安全』と言ってきた。根拠を与えた専門家も含め、変わってもらわないと」とも語っているが、この言葉はそっくり原子力関連の御用学者にも当てはまる。年間1ミリシーベルトが20ミリシーベルトでも大丈夫ってなっちまうカラクリなんだろうね。中部大学の武田教授が告発する、「社会を混乱させる放射線医学の専門家」の罪は限りなく重い。

 ところで、福島第一原発の黒煙は、3号機が水素爆発を起こしたのが原因という噂が流れている。マスメディアはどこもこの黒煙についてスルーしているけど、ひょっとして隠さなきゃいけないほどのトラブルが起こっているのかも、と疑心暗鬼の月曜の朝なのだった。 

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